Trinityから発売されたワイヤレス・スピーカー『Jawbone MINI JAMBOX』を購入し、試してみました。
Jawboneといえば、最近ではリストバンド型活動量計「UP」のイメージが濃くなっていますが、元々は優れたBlueotothのヘッドセットやスピーカーで知られているメーカーです。
なかでも「JAMBOX」シリーズは、コンパクトかつパワフルなワイヤレススピーカー、という新しいジャンルを切り開いたパイオニアといっても過言ではありません。
この新しい『Jawbone MINI JAMBOXは、「JAMBOX」の性能をほぼそのままに、体積と重量を大幅に削減し、デザイン性を高めた製品です。
カラーバリエーションは、「パープルスノーフレーク」「シルバードット」「ブルーダイアモンド」「グラファイトファセット」「レッドドット」「アクアスケール」の全6色。
今回は、第5世代iPod touch「ブルー」にマッチする「アクアスケール」を選択しました。
バケージの内容は、スピーカー本体、充電用のmicroUSBケーブル、LINE入力する際に使うステレオケーブル、の3点。
オリジナルの「JAMBOX」にはキャリングケースが付属していましたが、残念ながらこの「MINI」では省略されたようです。
最初に目を引くのは、アルミ製となった筐体の美しさです。
Jamboxシリーズの高いデザイン性に、アルミ削り出し(?)の高級な質感が加わり、これまでとは別格となった印象を受けます。
スピーカーグリルのデザイン(模様)はカラーによって異なります。
底の部分にはラバー製の「脚」があり、MINI JAMBOXのパワフルな低音によるビビリや移動を防いでくれます。
裏面にもスピーカーグリルと同様のデザインが施してあり、見る角度によって表情が変化します。
音楽の再生中に使うボタンは3つ。
「プラスとマイナス」は音量、丸いボタンは1回で再生・停止、2回で曲送り、3回で曲送りができます。
電源ボタン・ペアリング・コネクタ類は側面に集中して配置されています。
音楽の再生の他に、ワイヤレスのスピーカーフォンとしても利用できるため、マイクが内蔵されています。
LINE入力はiPodなどのBlueoothに対応していないオーディオ機器を接続する際に使用します。
充電は付属のケーブルで行います。
スペックによると、充電時間は約75分、最大連続再生時間は約10時間とのこと。
サイズをイメージしやすいように、iPhone 5sと並べてみました。
片手で軽々と持つことができ、若干無理をすればポケットに入れることも可能な大きさです。
「JAMBOX」シリーズには、他社製品にはない数々の機能が付いています。
ファームウェアを更新できる「MyTALK」により、ソフトウェアの修正だけでなく、音声案内のボイス(言語も)やボタンのカスタマイズなどが可能。
また、無料で配信されているアプリ『Jawbone 』から、ライブサウンド機能「LIVEAUDIO」のオン・オフもできます。
オリジナルの「JAMBOX」(右)と並べてみたところ。
前からみるとほぼ同じサイズですが、奥行きが40ミリから24.5ミリへと大幅に減少。持った感触としては、まるで半分(またはそれ以下)になったような印象を受けます。
サイズを削ると低音が犠牲になりそうですが、実際に聴き比べてみると影響は限定的なようです。
オリジナルよりもやや「重低音」が負けているものの、このサイズでちゃんと低音が出るワイヤレス・スピーカーは、他にそれほど無いと思います。
また、高音域はよりクリアになっており、全体的なバランスとしては「MINI」の方が上、という印象です。
「JAMBOX」シリーズ「MINI」「オリジナル」「BIG」の3台を並べたところ。
それぞれのサイズの違いがお分かり頂けると思います。
その他の画像は下のギャラリーでどうぞ(タップまたはマウスオーバーでコントローラが表示されます)。
特徴をまとめると、
- 携帯性に優れたサイズ
- 高いデザイン性と質感
- 低音もしっかり出るバランスの取れた音質
- 豊富かつ先進的な機能
となります。
このジャンルの「パイオニア」が、また一段階バーを上げてきた製品、といえるかもしれません。
価格は21,800円(税込)とやや強気な設定。
あと1,000円ほど足せば『BOSE SoundLink Mini』(レビュー)にも手が届いてしまう価格帯なだけに、用途や音質の好みなどを踏まえた上で、慎重に検討した方がいいかもしれません。