【レビュー】AirPlay・防滴・バッテリー駆動対応のスピーカー『Pioneer XW-SMA3』

パイオニアのAirPlay対応スピーカー『XW-SMA3-K』を購入してみました。

実は2012年夏に登場した製品で、発売から1年半ほど経過しているスピーカーです。

発売時は35,000円前後(オープン価格)で販売されていましたが、在庫処分なのか最近になって6,000円台にまで価格が落ちてきたので、試しに購入してみることにしました。

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このモデルはメーカーが「スマートモバイルオーディオ」と呼ぶワイヤレス・スピーカーのラインナップうち、ちょうど中間グレードにあたる製品で、次のような特徴があります。

  • Wi-Fiによるワイヤレスおよび有線LANでの接続に対応
  • AirPlay/DLNA対応
  • 防滴(IPX2相当)
  • バッテリー駆動(最大4時間)

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iPhoneと同じくらいのサイズがあるやや大きめなACアダプターと、リモコン、それにクイックスタートガイドが付属しています。

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背面にまわるとまず目に付くのが、角度を調節できるアンテナ。Wi-Fi(802.11g/b)に対応しています。

中央にある窪みは移動する際に使用するハンドル。

防滴仕様(IPX2相当)のため、端子類はすべてラバー製のカバーで覆われています。

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高音質で接続が簡単な「AirPlay」に対応

ワイヤレス・スピーカーといえばBluetoothを使うものが主流ですが、「AirPlay」で無線接続を行います。

「AirPlay」は、アップルが提唱する音声・映像などのストリーミングをする規格で、

  • Wi-Fiに接続していればペアリングが不要
  • Bluetoothに比べてかなり高音質
  • 複数のデバイス(スピーカー)へ同時にストリーミングが可能

とったメリットがあります。

Bluetoothのスピーカーを使っていて、音質や接続の手間にとくに不満がないひとでも、実際に使ってみると元には戻れないと思います(体験済み)。

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AirPlayを使うためには、まずスピーカーをWi-Fiネットワークに参加させる必要があります。

設定の方法は環境に合わせて何種類か用意されていますが、一番シンプルなのが背面のUSBポートにiOSデバイスを挿し、iOSデバイス上のWi-Fi設定(SSIDおよびパスワード)をそのままコピーする方法。

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Wi-Fiに接続済みにのiOSデバイスをUSBケーブル接続し、背面のボタンと前面の「Input」ボタンを同時に押します。

下のような画面が表示されるので、「許可」のボタンをタップして設定は完了。

スピーカーがWi-Fiネットワークに繋がります。

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iOSデバイスから音楽をストリーミングするには、コントロールセンターを開いて「AirPlay」をタップし、デバイスを選択するだけ。

同じWi-Fiに接続しているiOSデバイス・Macなどから、ペアリング無しで音楽をすぐに流すことができます。

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肝心の音質ですが、音響メーカーが手掛けた元々35,000円前後の製品ということもあり、1万円以下のBluetoothスピーカーとは雲泥の違いがあります。

普段ボーズのスピーカーを愛用している筆者にとっては低音がやや物足りない気がしますが、音量を少し上げ気味にするとバランスよく聞こえる印象です。

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パイオニアの「スマートモバイルオーディオ」は、3つのグレードがあり、今回購入した『XW-SMA3-K』は中間のモデル。

残りの2つのモデルも同様にかなり値下がりしています。

下の表にスペックの違いをまとめてみました。

XW-SMA1-K XW-SMA3-K/-W XW-SMA4-K
発売時の価格 (参考) 25,000円 35,000円 40,000円
AirPlay 対応 対応 対応
スピーカー 2ウェイ 3スピーカー 2ウェイ 3スピーカー 3ウェイ 5スピーカー
バッテリー
防滴
カラー ブラック ブラック/ホワイト ブラック
サイズ (mm) 320 x 180 x 145 320 x 180 x 145 360 x 210 x 169
重さ (Kg) 2.3 2.5 3.8

防滴もバッテリーも要らないという方はさらに安価な『 XW-SMA1-K』、音質にこだわる方は上位モデルの『XW-SMA4-K』をお勧めします。

そろそろ後継機が出てもよい時期という気もしますが、最新モデルでなくてもいいと割り切れば、お得なスピーカーではないでしょうか。

【注】記事中の価格は掲載時のものです。在庫状況によって変動する場合があります。