美しい景色や、旅先でキレイな町並、スポーツ観戦でスタジアム全体を写真に収めたい、といった場合に活躍するのがパノラマ写真です。
広角のレンズで撮影するのがひとつの方法ですが、最近のデジタルカメラやレタッチソフトについている機能を使い、複数の写真を繋ぎ合わせてパノラマ写真を作る、という方法もあります。
今日のアプリ『 Panorama
』は、その機能をiPhoneに追加し、写真を複数撮影しながら1枚のパノラマ写真をつくることができるアプリです。
アプリを起動し、本体を横にして1枚目の写真を撮ります。写真は右側に繋いでいくので、出来上がりの一番左になる部分から撮影をしてください。
写真を撮り直す場合は”Retake“を、確定する場合は”Use Photo“をタップします。
2枚目とそれ以降は前回撮った写真の右端が表示されるので、それに大体あわせて撮影します。
出来上がりにギャップが生じないように、あえて少し画像が重複するようにしておきます。スティッチ処理(繋ぎ合わせ)は自動で行われるので、ピッタリになるように撮影する必要はありません。
撮影が終わるとプレビューが表示されます。下のスクリーンショットは2枚の写真を合成したところです。
さらに撮影を続ける場合は”Take Next Picture“を、終了する場合は”Finish Panorama!“をタップします。
“Finish Panorama“を選択すると画像の処理が行われ、「写真」のアルバムに保存されます。
枚数が多いほど、画像の自動繋ぎ合わせ、境界のブレンディング処理に時間がかかります。10枚を繋ぎ合わせるのに約45秒かかりました。
近所の公園で実際にパノラマ写真を作ってみました。
まずはiPhoneのカメラで通常どおり写真を撮影したもの。
『 Panorama
』で2枚の写真を繋ぎ合わせたもの。
横幅が広がることで、写真の迫力がグッと増した感じがします。
中央の建物にブレンディングの跡がみられますが、1枚の写真にも見えないこともない自然な仕上がりです。
撮影枚数を増やし、周囲約180°を撮影してみました。
建物上のつなぎ目は確認できるものの、雲や芝などは綺麗に処理されています。
App Storeには他にもパノラマ写真を作成できる『PanoLab
』(無料)がありましたが、スティッチの場所を手動で指定する必要があり、さらにはつなぎ目の処理がはっきりとしていて出来上がりがあまり美しくない、といった欠点がありました。
その点このアプリは、自動でスティッチされ、上のサンプルのようなパノラマ写真をつくれるので、実用的と言えます。
ただ、360°の撮影を試みた際は、枚数が増えて処理が重たくなるせいか、途中でアプリが終了してしまいました。iPhone OS側の問題の可能性もありますが、一応付け加えておきます。
タイトル | Panorama |
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カテゴリ | App Store > 写真 | ||
開発 | AIRSHED | ||
対応機種 | iPhone | ||
価格 | 450 円 | レーティング | ★★★★☆ |