iFixit、iPhone 6sの「3D Touch」ディスプレイの分解写真を公開

iFixitが、iPhone 6sのディスプレイ分解し、画像および分析を公開しています。

iPhone 6sおよび6s Plusは、画面に触れる圧力を感知する「3D Touch」技術を採用し、新たに加えられたセンサー等により、ディスプレイの重さが増加していることが判明しています。

ディスプレイのコンポーネントは、薄い層が密着しているため分解が困難ですが、iFixitは新技術の仕組みを解明すべく果敢に挑戦しています。

まずはディスプレイを本体に固定するためのフレームを外します。

以前はこのフレームだけで固定されていましたが、iPhone 6s・6s+から粘着シートが追加され、浸水に強くなっているようです。

ifixit_iphone6s_display_teardown_1

次に金属製のパーツを外します。

ifixit_iphone6s_display_teardown_2

左がLCD側、右が取り外した金属パーツです。

ifixit_iphone6s_display_teardown_3

右側の金属製パーツに貼ってあるフィルムを剥がすと、「3D Touch」のセンサーが姿を現します。

ifixit_iphone6s_display_teardown_4

センサーの並びが均一でなく(とくに上の部分)、押した場所を精確に認識できないようにも思えますが、ここではガラスが押された圧力のみ感知。

指の位置はこれまで通り液晶側のデジタイザーで検出しているいるので、問題ないようです。

ifixit_iphone6s_display_teardown_5

裏面にあるカスタムチップが、センサーの容量のチャージおよび検出を担っているのでは、とのこと。

ifixit_iphone6s_display_teardown_6

LCD側に戻り、今度はガラスを剥がす工程。

真空で固定し、熱を加えながらディスプレイを剥がすという、特殊な装置を使用します。

ifixit_iphone6s_display_teardown_7

さらに「カンナ」のような装置で、ディスプレイから偏光フィルムを削りとります。

ifixit_iphone6s_display_teardown_8

最後にディスプレイからLEDバックライトを外します。

画面の上端(写真では下端)のみにLEDが並び、ディフューザーで光を面に拡散する「Edge-lit LED backlight」という方式とのこと。

ifixit_iphone6s_display_teardown_9

粘着シートを除くと、全部で8層の構造になっています。

それぞれの層に役割があり、それを実用的な厚さと重さに収めるには、高度な技術が必要となるに違いありません。

ifixit_iphone6s_display_teardown_10

今回のレポートでは、恒例の「修理のし易さ」の評価がありません。

iFixitの分解レポートは、修理時に参照できる資料を作るのが目的のひとつですが、今回は構造を知りたいという「好奇心」が主な動機だったようです。

詳細な解説をおよび高画質の写真は、iFixitのサイトでどうぞ。

 

[PR]10月9日よりソフトバンクが、iPhone 6sへの機種変更が実質負担0円になる「タダで機種変更キャンペーン」を開始