iPhone 6s・6s Plusは、水濡れへの耐性が飛躍的に向上しているそうです。
海外のサイトで、iPhone 6 ・6s Plusを水に沈める実験が行われ、予想以上に結果が良いことが話題になっています。
同様の実験は複数のサイトが実施していますが、おそらく最も知られているのがZach Straley氏による動画です。
洗面器に1時間沈めても、まるで何事も無かったかのように使用でき、その後行われた48時間の実験でも、ほぼ問題が無かったとのこと。
iPhone 6では1分程度で問題が起きたことを考えると、水濡れへの耐性が飛躍的に向上したことは間違いありません。
iPhone 6s・6s Plusが水に強くなった理由
新しいiPhoneが水濡れに強くなったのは明白ですが、アップルはこれついて宣伝しておらず、どんな改良が行われたかよくわかっていませんでした。
ひとつの要因として、ディスプレイと本体の間に、粘着テープが採用されたことが挙げられますが、本当にこれだけで劇的な効果が得られるのでしょうか。
その謎に答えてくれる興味深い事実が、昨日になってiFixitの分解レポートに追記されていました。
iPhone 6s・6s Plusでは、フレックスケーブルのコネクタに、シリコン製の目地シールが追加されているとのこと。
下は、iPhone 6のメインボードにあるコネクタ周辺を拡大したもの(目地シール無し)。
そしてこちらがiPhone 6sのもの。
コネクタの周囲に縁取りがあるのが見えるでしょうか。
別の角度からみたところ。
コネクタが黒いもので囲まれているのがわかると思います。
PatentlyAppleによると、アップルは2015年3月に、「電子部品から水分を遮断する方法について」という特許を取得。
そのなかに、コネクタの防水方法が含まれていおり、おそらくこれが今回実用化されたのではないか、とのこと。
iFixitによれば、コネクタは水濡れによるダメージが最も起きやすい場所のひとつで、この対策が浸水実験での好成績の要因として考えられるとのこと。
iPhoneを物理的に壊してしまうのは「落下」が一番多い気がしますが、「水濡れ」もかなりの割合を占めているはずです。
アップルは、実は見えないところでも地道な改良を続けている、という一例かもしれません。
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