RAVPowerが販売しているUVライト付きモバイルバッテリー『RAVPower UV Flashlight 3200mAh』を購入、試してみました。
コンパクトなスティックタイプのバッテリーで、内臓バッテリーを充電するためのmicroUSBケーブルおよびマニュアルが付属。
出力ポートは、接続された機器を自動的に検知して最適な電流を送る「iSmart」に対応。Ankerの「PowerIQ」と同様の技術のようです。
その横の2つの穴はストラップホールです。
バッテリーの容量は3,200mAhで、出力は最大1.0A。
iPhone 6・6 Plusの充電にはやや物足りないスペックですが、iPhone 5シリーズまでであれば約1回フル充電が可能とのこと。
モバイルバッテリーとしては極々フツーですが、面白いのはUV(紫外線)ライト機能が付いているところ。
一般的なバッテリーに搭載されているLEDライトよりも大きなレンズ(?)が使われています。
本体横の電源ボタンを2回押すと、UVライトがオンになります。
スペックによると波長は390-410nmで、近紫外線(UV-A)の中でも可視光線に近く、比較的安全なライトのようです。
とはいえ、ライトを直接覗き込んだり、長時間眺めるのは避けたほうが安心でしょう。
UVライトの用途が思いつかないので検索してみたところ、身近なところで色々と使われていることが分かりました。
そのひとつが、証明書やカード等の真贋をチェックする目的。
紙幣・パスポート・クレジットカードなど、紫外線を当てると目に見えないマークが浮かび上がるものがあります。
例えばVISAのクレジットカードは、ロゴマークに紫外線をあてると「V」という文字が見えました。
また、郵便物の仕分けにも紫外線が使われているとのこと。
配達された封筒にライトを当ててみたところ、バーコードのようなものが現れました。
住所や郵便番号などを紫外線に反応するインクで書き込み、仕分けの効率化に役立てているようです。
特殊なインクだけでなく、食品のなかにも紫外線に反応するものがあります。
例えば下のような栄養ドリンク。
中に含まれているビタミンB2が、紫外線によって明るく光るようです。
同じくビタミンB2を含む「RedBull」も試してみましたが、あまり反応は見られませんでした。
含まれている濃度が関係しているのかもしれません。
次は洗濯用の合成洗剤。
製品によりますが、「蛍光増白剤」という成分が含まれているものがあります。
この成分が入っていると、紫外線を可視光線に変換し、白い布がより白く「みえる」そうです。
「蛍光」という成分が入っているだけあり、紫外線ライトをあててみると、かなり明るく反応しました。
蛍光増白剤の効果を確かめるため、実際に洗濯して比較してみることにしました。
調べてみると、市販されている白い衣服の多くははじめから繊維に蛍光剤を含んでいることが判明。
赤ちゃん用の肌着には使用されていないらしいので、ユニクロで2枚購入してきました。
左は洗濯前、右は上記の洗剤で1度洗濯したもの。
右のほうが僅かに白いようにもみえますが、普通の光では違いがよくわかりません。
ところが、紫外線ライトを当てると、その差は歴然でした。
右の蛍光増白剤入りの洗剤を使った方が、かなり明るく光っています。
「まだら」になっているのは、洗濯する際に洗剤を直接かけてしまったのが原因です。
この洗剤を薄めて紙に字を書くと、紫外線ライトを当てたとき文字が明るく光る「秘密のメッセージ」のような遊びができます。
【注】お子さんが遊ぶ場合は、誤飲などの事故を防ぐため、大人の監視下で行うようにして下さい。
下は「日焼け止め」で字を書いたもの。
洗剤とは反対に、日焼け止めは紫外線を吸収するため、黒い文字が浮かびあがります。
このほかにも、トイレの飛び散り汚れの確認にも利用できましたが、あまり綺麗なものではないので写真の掲載は控えておきます。
製品の価格は1,799円(税込)。
紫外線ライトが便利かどうかはさておき、普段は見えないものがみえ、久しぶりに自由研究気分を味わうことができました。