iFixitが、「第6世代iPod touch」の分解写真を公開しています。
iFixitによる「Teardown(分解)」シリーズは、新しいガジェットの部品構成を明らかにしてくれる恒例行事となっています。
ネジが使われているiPhoneとは違い、iPod touchの分解は接着材を温めで柔らかくし、画面を本体から剥がすところから始まります。
手順では「iSclack」という自社開発のツールを使用。
ここではじめてドライバーが登場し、iPod touchの内部パーツを覆っているシールドを外します。
バッテリーの容量は1,043mAh(3.83 V, 3.99 Wh)で、第5世代の1,030mAh(3.7 V, 3.8 Wh)とほぼ同じ。
第6世代になり、プロセッサーの処理速度が6倍、グラフィックスが10倍にもなっていますが、それでも同じ駆動時間を維持できているのは、A8プロセッサーの省電力化によるものといえそうです。
iPhone 6と同じ8MPとなったカメラのモジュール。
画素数は同じものの、レンズのF値やレンズカバーの素材などに違いがあります。
「Apple A8」は、ロジックボードのほぼ中央に鎮座しています。
パッケージのラベルから、メモリーは1GBのLPDDR3 RAMを搭載していることが確認できるとのこと。
A8と同じくらいの面積を占めているのは、東芝製のフラッシュメモリー(16GB)。
iFixitによる修理のし易さの評価(10段階)では、今回は「4」となっています。
第5世代iPod touchの「3」よりは若干よくなっているものの、iPhone 6の「7」と比べると、修理が難しいデバイスのようです。
分解写真を見てみると、この狭いスペースにあれだけの機能・性能を詰め込んでいることに、改めて感心させられます。
より詳細な手順や説明などは、iFixitのサイトで確認できます。