アップルが、価格を抑えたiPhoneの別モデルを開発中との情報が掲載されています。[source: WSJ ]
Wall Street Journalの記事によると、アップルが新興市場に向けた低価格のiPhoneを開発中で、今年中にも発売される可能性があるとのこと。
この廉価モデルは、現在のiPhoneとよく似た外観ながら、バックパネルにポリカーボネートを採用するといったコストダウンによって価格を抑える模様。
iPhone 5の背面に使われているアルミは決して高価な素材ではありませんが、ブロックからひとつひとつ削り出すため製造単価が高止まりしている予想され、ポリカーボネートへ切替えることでコストダウンに繋がることが考えられます。
2009年以降ほぼ右肩上がりだったアップルの株価は、昨年9月をピークに下降線を辿っており、Android勢(とくにサムスン)のシェア拡大が原因のひとつとされています。
性能やOSの優劣はさておき、端末の価格がシェアに影響していることは疑いの余地がなく、とくに新興市場においては廉価モデルが必要不可欠といえるかもしれません。
iPhoneの廉価版に関する情報は以前からありますが、WSJとは別にDigiTimesも同様に廉価版iPhoneについての情報を掲載しています。
アップルはこれまで、ラインナップを絞り込んだ「少品種大量生産」で利益を上げる戦略をとってきましたが、この噂が正しいとすれば、今後は方向転換を迫られることになりそうです。