以前お伝えしたBluetooth対応のG-SHOCK『GB-6900AA』が発売されたので、購入して試してみました。
このG-SHOCKは、BluetoothでiPhoneをはじめとするスマートフォンと接続し、腕時計としてだけでなく、様々な連携機能を使うことができるという注目の製品です。
概要はメーカーによる動画に分かりやすくまとめられています。
iPhone 4S・iPhone 5と接続することで、次の機能を使うことができます。
- 電話の着信をお知らせ
- メールの着信をお知らせ
- 腕時計からiPhoneを鳴らす探索機能
- iPhoneの時計に時刻を自動修正
- 動きを感知してオートスリープ・オートコネクト
- リンク切れの警告
今回購入した丸型フォルムの『GB-6900AAシリーズ』は4色、スクウェアフォルムの『GB-5600AAシリーズ』(11月発売)は5色がラインナップされています。
G-SHOCKとの接続には、App Storeで無料で公開されている専用アプリを使います。
G-SHOCK+
ユーティリティ:7.5 MB
価格:無料
対応:iPhone 4S・5
開発:CASIO COMPUTER CO., LTD.
「設定」でBluetoothをオンにし、その画面で接続せずに、専用アプリの中で接続を行います。
G-SHOCKの右上のボタンを2秒押すとペアリングモードになり、表示される6桁のパスコードをiPhone側に入力すれば接続完了です。
ワイヤレス接続はバッテリーが心配ですが、省消費電力のBluetooth 4.0 LE(Low Energy)に対応しており、一日12時間の接続した場合で、ボタン電池(CR-2032)でひとつで約2年間も駆動するとのこと。
また、センサーで動きを感知し、腕時計が外されているとスリープ(Bluetoothを切断)し、腕に填めると自動で再接続を行うという省電力機能も備えています。
腕時計への通知機能は、音声通話とメールの着信に対応。
通話を着信すると、画面表示と振動(バイブ)でお知らせ。
iPhoneでは「Incoming Call」と表示されるだけですが、対応しているAndroid端末では発信者の情報が表示されるようです。
メールの着信機能は、アプリ内にアカウント情報を登録し、指定したインターバル(間隔)で受信ボックスをチェック。新着メールがあった場合に、腕時計の画面に送信者のアドレスが表示されるという仕組みです。
「連絡先参照」をオンにしておくと、連絡先に登録されたメールアドレスのみ通知するため、一定のフィルターとして機能します。
注意したいのは、iPhoneではキャリアのメール(@ezweb.ne.jp, @softbank.ne.jp, @i.softbank.jp)やSMSに対応しておらず、利用できるメールが @gmail.com, @yahoo.com, @icloud.com,@yahoo.co.jp, @aol.jp に限られているということ。
キャリアメールをメインに使っている人は、今のところこの機能を利用できないことになります。
時刻の自動修正機能は、腕時計をiPhoneの時刻に自動で合わせるというものです。
iPhoneの時計は基地局からの情報で常に正確なため、これと自動で同期することでG-SHOCKの時刻も狂わなくなります。
また、海外でもiPhoneがGPSによりタイムゾーンを自動でするため、G-SHOCKもiPhoneと同じ時刻を表示してくれます。
iPhone探索機能は、iPhoneが見当たらないときにG-SHOCKから呼び出すというもの。
右下のボタンを押すことで、あらかじめ指定したアラート音または音楽ライブラリの曲を鳴らします。
見つかったら、G-SHOCKの画面を2回タップで呼び出しを止めることができます。
iPhoneでは、通話着信時の発信者情報が表示されなかったり、キャリアのメールが使えないなど、Androidより機能が制限されているのが非常に残念でなりません。
iOSの仕様やポリシーによる制限でなければ、アプリのアップデートによる今後の対応に期待したいところです。
携帯を時計代わりに使うようになり、腕時計を持たないひとが増えて久しいものの、スマートフォンとの連携機能をさらに充実させれば、メーカーにとって金脈となりうる可能性を秘めているのではないでしょうか。
定価18,900円のところ、既にアマゾンで14,800円(+ポイント1,480円分)で販売されるなど、実勢価格が落ち始めていますが、iPhoneユーザーはアプリの更新を待ってからでも遅くなさそうです。