サンヨーから発売された、「eneloop mobile booster」の新製品『KBC-L54D
』を購入、試してみました。
iPhone・iPod touch用外部バッテリーの定番『KBC-L2BS
』(レビュー)の後継にあたるモデルで、
- 容量を5,000→5,400 (mAh)へ増量
- 1,500mAの出力でiPhone・iPadを安定的に充電
- 残量を3色のLEDでお知らせ
などの改良が加えられています。
容量が半分の『KBC-L27D
』も同時に発売されています。
人気製品の完成度をさらにアップ
本体を充電するためのACアダプター(microUSB)と、USB-microUSBケーブルが付属。
基本的なデザインは前モデルから大きな変化はありません。
給電用のUSB出力端子を2つ搭載し、同時に2つのデバイスを充電することができます。
本体の反対側には、バッテリーを充電するためのmicroUSB端子があります。
下にある小さな穴はストラップホール。
前モデルまでは、青いLED1つの点滅パターンで残量を表示するという分かりにくい仕様でしたが、緑(70%以上)・黄(40〜70%)・赤(40%以下)の3色でお知らせするタイプに変更されています。
サイズはそのまま、iPhone 4を2.2回フル充電
新モデル(左)と旧モデル(右)を並べてみました。
容量が約8%増量しているにも関わらず、サイズの変化はなく、重量のみ約12g増加しています。
また、旧モデルでは、充電用にACアダプターとminiUSBの2つの端子がありましたが、新モデルではこれを1つのmicroUSBに集約しています。
完全に放電したiPhone 4で、充電性能をテストしてみました。
結果はフル充電を2回と、さらに約20%まで充電することができました。つまり約2.2回充電できることになります。
iPad 2でのテストでは約55%まで充電。パッケージにある45%という数字とは10%開きがありますが、ざっくりといえば使用時間を1.5倍に伸ばせる計算になります。
最大のライバルは身内!?
さらに、先にパナソニックから発売された『QE-PL201』と並べてみました。
『QE-PL201』は、無接点充電規格「Qi (チー)」に対応し、その他のスペックは『KBC-L54D
』とほぼ同等。「Qi」に対応したことにより、サイズが横方向に1mm、厚さで2mm大きくなっています。
パナソニックによるサンヨー合併により、一時はエネループブランドが消滅するかと心配されましてが、「Qi」の有り・無しで別のラインナップとして発売することになったようです。
この2つのモデルのスペックを比較してみたのこちらの表。
製品名 | eneloop KBC-L54D |
Panasonic QE-PL201 |
---|---|---|
容量 (3.7V・mAh) | 5,400 | 5,400 |
出力 (5V・mA) | 1,500 | 1,500 |
充電時間 AC (h) | 7 | 7 |
充電時間 USB (h) | 14 | 14 |
充電時間 無接点(h) | 非対応 | 7 |
出力端子 | USB x 2 | USB x 2 |
充電端子 | microUSB/AC | microUSB/AC |
インジケータ | LED 3色 | LED 3色 |
サイズ (mm) | 62 x 70 x 22 | 63 x 70 x 24 |
重さ (g) | 142 | 150 |
カラー | W | B/W |
発売日 | 2011/9/8 | 2011/6/24 |
参考価格 (記事掲載時) | 3,980円 | 4,036円 |
サイズおよび重量が若干増加しているものの、「Qi」が追加されている『QE-PL201』の方が、利便性・コストパフォーマンスにおいて優れています。
無接点充電はいちど使うと手放せなくなるほど便利なため、価格差がほとんどない現状では、今後のことを考え『QE-PL201』を選んだ方が得策でしょう。
【関連記事】レビュー:国際規格「Qi」対応〜コイルがデバイスを認識して動く無接点充電パッド『Panasonic ChargePad』
もちろん、価格差が開いてきたり、そもそも「Qi」を導入する予定がない、「エネループ」のブランドが好きな方は、よりコンパクトな『KBC-L54D
』という選択もアリかもしれません。
製品名 | KBC-L54D |
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---|---|---|---|
製造 | Sanyo | ||
ショップ | アマゾン / 楽天市場 |
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サイズ・重量 | 62 x 70 x 22 (mm)、約142 (g) | ||
参考価格 | 3,980 円 (税込) |