くりかえし使える充電池「eneloop」の容量をアップした新製品『eneloop pro』を購入してみました。
eneloopシリーズは、繰り返し使えることによる経済性・環境負担軽減だけでなく、それまでの充電池にあった「容量が少ない」「自然放電が早い」という問題を解消したことで広く支持されています。
新しく発売された『eneloop pro』は、従来型の容量を約25%アップ(1,900mAh → 2,400mAh)し、利用時間をさらに伸ばすことに成功した製品です。
2本でiPhone 4を7割充電
単三型であらゆる用途に使えますが、iPhone 4の充電で、容量アップの恩恵がどの程度得られるのか試してみました。
使用したのは、単三型2本が入るスティックタイプのUSB出力付き外部電源『eneloop stick booster
』です。
フル充電した『eneloop pro』と従来型のeneloopをそれぞれ2本用意し、完全に放電したiPhone 4を充電するテストを行ってみました。
結果は、従来型では約55%、新製品では約70%まで充電でき、約27%容量アップしていることが確認できました。
数字でみるとわずかな違いですが、バッテリーが残り少なくなったときの「+15%」がどれほど貴重かは、iPhoneユーザーであればお分かり頂けると思います。
もちろん、4本あればiPhone 4を約1.4回フル充電できる計算になります。
バッテリーの交換頻度を低減
容量がアップしたことによる、もひとつのメリットは、交換の頻度を低く抑えられることです。
ワイレスキーボードやマウス、Wiiのリモコンなど、交換する頻度が高いものでは、交換の手間が減ること意味します。
万一の場合に心強い大容量
容量のアップだけでなく、eneloopの魅力のひとつである「自然放電の少なさ」も継承されています。
1年後でも容量の約75%が残っているため、非常用の電源としても心強いといえます。
また、メーカーによるLEDライトを使った実験では、約31%長持ちしたという結果が出ており、防災用としても活躍しそうです。
いいこと尽くめのようですが、容量をアップするためのトレードオフで、重さが約11%(1本あたり3g)増加し、充電回数が1,500回から500回に減少しています。
わずか3gとはいえ、Wiiリモコンやマウスなどで、ひとによっては違いを感じるかもしれません。
充電回数が少なくなっているため、従来品を完全に置き換えるものではありませんが、容量を優先したい用途では、魅力的なバッテリーではないでしょうか。
製品名 | eneloop pro 単三形2本 eneloop pro 単三形4本 eneloop pro 単三形4本+急速充電器 |
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製造 | SANYO | ||
重量 | 約30g (1本あたり) | ||
容量 | 2,400mAh (1本あたり) | ||
ショップ | アマゾン / 楽天市場 |
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価格 | オープン |