パナソニックから発売されたワイヤレス給電システム『Charge Pad QE-TM101
』および、USB出力付き外部電源『QE-PL201
』を購入してみました。
ワイヤレス給電の国際規格「Qi (チー)」に対応し、ケーブルを抜き差しすることなく、置くだけで充電をしてくれるシステムです。
以前にも、ワイヤレス充電システム『マクセル Air Voltage』(レビューはこちら)をレビューしたことがありますが、iPhoneの充電システム専用として使うにはコストも高く大袈裟な印象でした。
この『Charge Pad
』は、
- 国際規格「Qi (チー)」対応
- コイルが動くのでまさに「置くだけ」
- 最大2個までの充電に対応
- リーズナブルな価格設定
など、より手頃かつ実用的になった製品です。
とくにiPhone・iPod touchユーザーにとっては、同時に発売された「モバイルブースター」と同等のUSB出力付き外部電源と併用すると、充電の手間が省け、また充電忘れの防止にも役立つアイテムとして注目されます。
とりあえずはデモ動画で、どのような製品かご確認ください。
今回は、次の3点を購入してみました:
システムを利用するには、給電を行うパッドと電源パック最低でも1つ購入する必要があります。
まずは、USB対応モバイル充電パック『QE-PL201
』からみていきましょう。
形状およびスペックは、eneloopのモバイルブースターと非常によく似ています。
Panasonicが三洋電機を子会社化したことにより、エネループの製品技術がそのまま応用されているようです。
マットな表面とPanasonicのロゴを除くと、外観もほとんどモバイルブースターと変わりません。
一番の違いは、充電用の端子が、miniUSBからmicroUSBに変わったことでしょうか。
また、ACアダプタの端子もmicroUSBに変更されており、差込みが1つにまとめられています。
モバイルブースター(右)と並べてみました。
厚みが約2mm増えていますが、「Qi」のモジュールを組み込んでいることや、容量が5,000mAhから5,400mAhへと増加していることを考えると、コンパクトにまとまっているといえます。
【追記】モバイルブースターも新製品が発売されました→レビュー:容量が5,400mAhにアップ〜iPhoneを2回フル充電できる外部バッテリー『eneloop KBC-L54D』
充電パット『QE-TM101
』は、正方形に近い形状。カラーはブラックとホワイトの2色から選択できます。
「キズ防止用シート」と呼ばれるものが付属していたので、必須ではないようですが、貼付けてみました。
この充電パッドの最大の特徴は、充電用のコイルが自動で移動する「ムービングコイル」を採用している点です(上記デモ動画を参照)。
通常コイルは左上にスタンバイしており、「Qi」対応のデバイスが置かれると、それを認識して移動、充電を開始します。
一度に充電できるのは1つのデバイスのみですが、2つ置くと順次に充電を行います。
充電が終了すると自動的にスタンバイ状態となります。
待機電力が約0.6Wに抑えられているのも嬉しいポイント。
「Qi」に対応しているので、もちろん以前レビューをしたiPhone用ケース『WP-SL10A
』も使用できます。
コイルが動くというギミックもさることながら、USB対応バッテリーが同時に発売されたことで、ワイヤレス充電の魅力が高まったといえます。
置くだけで充電される便利さは予想以上で、いちど使いはじめると、ケーブルに接続することが今まで以上に煩雑に感じられるほどです。
今後対応するデバイスが増えることを考えると、持っていて損はないアイテムではないでしょうか。
製品名 | Charge Pad QE-TM101 |
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製造 | Panasonic | ||
ショップ | アマゾン / 楽天市場 |
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サイズ・重量 | 146 x 170 x 20 (mm)、約250 (g) | ||
参考価格 | 3,800 円 (税込) |
製品名 | USB対応モバイル電源パック QE-PL201 |
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製造 | Panasonic | ||
ショップ | アマゾン / 楽天市場 |
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サイズ・重量 | 63 x 70 x 24 (mm)、約150 (g) | ||
参考価格 | 4,200 円 (税込) |