サンヨーから10月21日に発売された、iPhone・iPod touchをはじめとしたモバイル機器の充電できる外部バッテリー『eneloop mobile booster KBC-L2BS
』を購入・テストをしてみました。
リチウムイオン電池を内蔵した「eneloop mobile booster (エネループ・モバイル・ブースター)」は、大容量ながらコンパクトなサイズ、シンプルなデザインで人気の高い、USB出力付きの外部バッテリーです。
バッテリーの消耗が激しいiPhone・iPod touchのユーザーからの評価が高く、「モバイル外部電源の定番」となっているので、既に所有している方も多いのでなないでしょうか。
今回発売された『KBC-L2BS
』は、『KBC-L2AS』を改良したもので、次のような特徴があります。(【新】が新しい機能)
- 5,000mAhの大容量
- USBポートを2つ装備し同時給電も可能
- 本体充電時間を短縮できるACアダプタ
- 【新】最大出力を1Aにアップし、iPadに対応
- 【新】出力アップによる充電時間の短縮
- 【新】マイクロUSBアタッチメントによる汎用性の向上
パッケージには、リチウムイオンバッテリー本体、ACアダプター、USB-USBminiBケーブル、マイクロUSBアタッチメント、が含まれています。
前モデル外観・デザインを踏襲
サイズ・重量・デザインは前モデルと全く同じため、裏面の型番を確認しないかぎり見分けがつきません。
パッケージも似ているため、店頭で購入する際は、型番およびオレンジのシール(写真上)を確認することをおすすめします。
本体への充電は側面にある入力ジャックから行います。
入力は、USBとACアダプターの2通りから選択でき、空の状態からの充電時間は、前者で14時間・後者は7時間となっています。
下にある小さな穴は、ストラップを取り付けるためのものです。
反対の側面には出力用のUSBポートが2つあります。
2つ同時に出力(給電)することができるため、BluetoothレシーバーやPocket Wi-Fiなど、充電が必要な機器を複数持ち歩く場合に重宝します。
本体にある操作ボタンはひとつだけ、電池の残量を確認するためのLEDランプも本体内部に埋め込まれたシンプルなデザインもこれでどおり。
既に完成されたデザインには手を加えず、中身・機能のみ改良していく、というポリシーなのかもしれません。
iPhone・iPod touchへの充電には、別途USB-Dockケーブルが必要となります。
iPhone/・iPod touch本体に付属していたものを利用するか、外出時は短いケーブルを併用するとケーブルがジャマにならずに便利です。
気になる充電性能をテストしたところ、完全に放電したiPhone 4を約2回フル充電することができました。
iPhone 4は、iPhone 3GSに比べてバッテリーの容量が増えているので、丸2回分あればかなり長時間使用することを意味します。
出力を最大1Aにアップ〜iPadに対応
今回のアップデートの目玉のひとつは、出力を最大で1A(アンペア)にまでアップすることで、充電条件のシビアなiPadにも正式に対応した点です。
実際に前モデルをiPadに接続すると、「充電中ではありません」と表示されていたものが、この『KBC-L2BS
』では正常な「充電中マーク」が表示されます。
iPadは巨大の電池を内蔵しているため、メーカーの発表ではiPadを40%まで充電できるとしています。実際にテストしたところ、完全に放電したiPadを約50%まで充電できました。
実は「充電中ではありません」と表示されていても充電は行われており、以前のモデルでもiPadを充電することは可能ではあるのですが、メーカーが公式に対応を謳っていることや、次に検証している充電速度の観点からも、iPadを充電するなら『KBC-L2BS
』がおすすめ、ということになります。
iPhone 4の充電時間を1時間短縮
最大出力のアップは、iPadを持っていないユーザーに関係のないことようですが、iPhoneの充電にかかる時間が大幅に短縮される、というメリットがあります。
バッテリーが空の状態のiPhone 4を100%まで充電するにかかる時間は、
と約1時間短縮(速度が60%アップ)されるという結果になりました。
下のはそれぞれの充電経過をグラフにしたものです。
マイクロUSBアタッチメントで広がる用途
もうひとつの大きな変更は、マイクロUSBアタッチメントを標準で同梱することで、最近増えてきているmicroUSBの機器にも対応したことです。
このアタッチメントを使うことで、付属のケーブルをUSB-microUSBケーブルとして使うことができます。
例えば、iPhone・iPod touchと持ち歩くことが多いBluetoothレシーバーなども充電できるため、外出先での急なバッテリー切れにも対処することができます。
また、持ち歩くケーブルが1本減るのも嬉しい点です。 (写真は『SONY MW600』)
まとめると、評価・人気ともに高い定番の製品のため、あえて大きな変更せず、出力アップによって対応機種を増やすことで確実に汎用性・利便性を高めた製品となります。
バッテリー関連は、スペックや価格だけではなく、耐久性や安全性なども重要な基準となるので、信頼できるメーカーのものを購入した方が安全です。
これまで沢山の製品を購入・レビューしてきましたが、おすすめのiPhone・iPod touch用バッテリーを聞かれた場合、間違いなくこの製品がその筆頭をあげると思います。
製品名 | eneloop mobile booster KBC-L2BS |
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製造 | SANYO | ||
サイズ・重量 | 62 x 70 x 22 (mm)・130g | ||
容量 | 3.7V 5,000mAh | ||
出力 | DC5V 1A MAX (2端子合計) | ||
ショップ | アマゾン / 楽天 |
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価格 | オープン |