米国のiPhoneのキャリア「AT&T」が、現在制限をかけている携帯ネットワークでのiPhone VoIPアプリ利用を今後解放すると発表しています。[source: AT&T]
これにより、米AT&Tと契約しているiPhoneユーザーは、Skypeに代表されるVoIPアプリをいつでも使えるようになります。
VoIP(Voice over IP)は、データ通信(IP)で音声通話を可能にする技術で、通話料(特に国際電話の)を大幅に削減することができます。
これまで、米AT&Tや日本のソフトバンクモバイルなどのほとんどのキャリアは、iPhoneのVoIPアプリの利用を、Wi-Fiネットワークでの利用に限定し、携帯ネットワークでの利用を制限してきました。
これは、データの通信料が定額制の場合、通信業者にとって、通信ネットワークへの負担が増えると同時に、通話料収入の減少が見込まれるためです。
今回、AT&TがiPhoneのVoIPアプリに携帯ネットワークを解放した背景には、接続速度や回線の切断などに対するユーザーの不満や、他の市場で複数キャリアによるiPhoneの提供が進んでいることなどが影響しているのかもしれません。
この決定を受け、AppleとSkypeはできる限り早く対応するとしており、近日中に米国のAT&Tユーザーは、2G/3Gネットワーク上で自由にSkypeなどを利用できるようになる見込みです。
上に挙げた理由もあるため、この動きが全ての通信業者へ広がるかは不明ですが、ユーザーの利便性を考慮し、ぜひソフトバンクモバイルにも同様の決定を期待したいところです。