数式を書いて答えを出すユニークな計算機『Pi Cubed』-今日のアプリ第446回


Pi Cubed
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蛍

通常の計算機は単純な四則演算の繰り返しなどに便利ですが、複雑な数式での計算では、どこまで計算したのか分らなくなることがよくあります。

今日のアプリ『Pi Cubed
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』は、複雑な計算式でも視覚的で分りやすいフォーマットで書いて結果を表示してくれるユニークな計算機アプリです。

計算式の入力は、画面の下に表示されるパーツから選択して行います。

実際の動作は動画でご覧ください。

アプリケーションの起動時には、グリーンのボックス・イコール・クエスチョンマークが表示されます。

このグリーンの部分に、数式を入力するして値を与えると、クエスチョンマークの部分に計算結果が出ます。

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入力は画面の下方に2段に並ぶ特別なキーパッドを使います。

下の段からカテゴリを選択すると、上の段に計算式のパーツが表示されます。

この場合は左から2番目の四則演算カテゴリーを選択し、足し算を指定しました。実際に式に数字を入れるとすぐに計算結果がでます。

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対数・三角関数といった一般的なパーツはほとんど用意されています。

三角関数のDeg・Radの切替えはアプリ内ではなく、「設定」>「Pi Cubed」から行います。

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入力した式は、再利用のために保存をしておくことが可能です。

また、化学、電気工学、金融など、分野別に150以上の数式が内蔵されているので、それを利用して値を入力し、答えを導き出すこともできます。

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例えば、Geometry(幾何学の分野)を選択すると、面積や体積を求める公式が並んでいます。

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習ったはずなのに忘れていた、「円錐の面積」を求める数式を選んでみました。

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半径・高さの値を入力するだけで、円錐の面積を求めることができました。

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利用した数式は、アプリ内での保存の他に、テキスト形式、PDF、グラフを描画する別アプリ『Grafly
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』へエクスポートすることができます。

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テキスト形式を選択すると、プレーンなテキスト形式とLaTeX用のフォーマットで、数式をメールすることが可能です。

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計算式の入力に使われる独自のキーボードは、慣れるのに多少時間がかかるものの、実によく考えられています。

無料のライトバージョン『Pi Cubed Lite
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』は、エキスポートやプリセットの数式など1部機能が削られてはいますが、計算部分は有料版と同じ機能を備えています。

複雑な計算をする機会が多い方は、まずはこの無料版を試してみることをおすすめします。

タイトル Pi Cubed
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カテゴリ App Store > ユーティリティー
開発 Sunset Lake Software
対応機種 iPhone・iPod touch
価格 1,200 円