App Storeに並ぶ英和・和英辞書の数は徐々に増え、気に入ったものをインストールおけば、iPhone・iPod touchを分からない単語をサッと引けるのでとても便利です。
しかしながら、英語の文章を書くことが多い人や英語を本格的に勉強したいという方は、英和・和英辞書ではなく、『American Heritage Dictionary
』のような英英辞典を使うことをおススメします。
英英辞典を使って学習すると、次のようなメリットがあります。
1. 英語で考えられるようになる
和英・英和を使っていると、英語→日本語、日本語→英語、の往復を繰り返すことになり、英文の読解に時間がかかったり、ネイティブの会話スピードについていけない、という問題の原因になります。
はじめから英語で理解することで英語で考えられるようになり、翻訳のロスがなくなります。
2. 自然な英語表現ができるようになる
英語と日本語では、必ずしも単語の意味や用法が1対1で対応していないため、文法的には合っていても、間違った単語使うととても不自然な表現になってしまいます。和英辞書を多用した英文が機械翻訳のようになってしまうのはそのためです。
英英辞典では英語で的確に単語の定義が書かれているので、そのまま理解することでより自然な単語の選択ができるようになります。
3. 英語での説明が上手くなる
既に知っている単語をあえて英英辞典で調べてみると、簡潔かつ正確に言葉を定義してあるため、非常に参考になります。
そういった表現に慣れてくると、たとえ知らない単語があっても、”これこれこうゆうもの”、といった説明が上手くなり、会話をスムーズに続けるのに役立ちます。
この『American Heritage Dictionary
』は次のような特長があります。
- 2,000ページ以上、300,000見出し語の辞書を収録
- ネイティブによる発音を他の辞書よりも多く収録
- App Store最大級のサイズ(309MB)
- 語源の表記
単語の検査は、指でなぞるとスクロールする”インデックス”と、前方一致に対応した”検索”の2つの方法があります。
いずれも、膨大なデータ量を感じさせることのないレスポンスで動作します。
iPhoneのキーボードは横画面の方が入力しやすいので、横方向に対応していたらもっと使いやすかったかもしれません。
英英辞書というと敷居が高く感じられますが、定義に使われている単語には難しいものはとんどありません。
スピーカーのアイコンをタップすると発音が聞けます。文字の大きさは大小2段階の切替ができます。
この辞書を使っていて嬉しいのは、語源を説明したセクション(黄色い部分)がついていることです。単語の成り立ちをしることは、漢字の部首を覚えるようなもので、新しい単語を覚えやすくしてくれます。
検索した単語は履歴に残るので、いくつか単語を調べた後に戻って確認する際に便利です。
サイエンス系の基本単語の一部にはカラーのイラストがついています。
イラストはピンチアウト・インで拡大・縮小が可能です。
関連した単語を芋ずる式に覚えてしまえば、ボキャブラリーのアップにつながります。
情報量が圧倒的に多く、内容の信頼性も高いので、本格的に英語を勉強したい人にピッタリの英英辞書ではないでしょうか。
App Storeの中では高価なアプリですが、実物の辞書や電子辞書と比較すれば、決して高い訳ではないと思います。
タイトル | American Heritage Dictionary |
||
---|---|---|---|
カテゴリ | App Store > レファレンス | ||
開発 | Enfour, Inc. | ||
対応機種 | iPhone・iPod touch・iPad (ユニバーサル) | ||
価格 | 2,200 円 |