以前のエントリー”Bluetoothで「iPod touch」を完全ワイヤレス化”では、iPod touchで使えるBluetoothアダプタをレポートし、外出時にワイヤレスで音楽を聴いたり、ハンズフリーで携帯電話を使用、などを紹介しました。
せっかくiPod touch用のBluetoothアダプタを持っているので、”スピーカーもワイヤレスにしたい”、と思っていたところ、ソニーからBluetooth対応スピーカー「SRS-BT100」が発売されたので購入してみました。
約1ヶ月の間毎日使ってみましたが、なかなか便利なのでレポートしたいと思います。
思ったより大きいが置き場所には困らない
アマゾン経由でJoshinに注文し、1週間後に到着。届いた箱は予想以上に大きなものでした。上に置いたiPod touchと比較すると、サイズをイメージしてもらえると思います。
箱から出すと一回り小さくなるものの(あたりまえ)、ほぼ直方体に近い形状のなのでカタマリ感および存在感があります。(サイズ:幅40×高16×奥行17.5cm)
PC用・iPod用スピーカとしてはサイズが大きめですが、ワイヤレスなのでどこでも自由に設置することができます。
実際、PCの周りにはスペースがあまり無かったのですが、机から少し離れた棚に設置することが出来ました。やはり、AC電源さえあればスピーカー・コードの長さを気にしなくていい、というのは大きな利点だと感じました。
日本の製品には珍しく(?)シンプルなデザインで、操作ボタンは本体上部に4つだけあります。
左から、電源、ペアリング、音量(-)(+)。SONYのロゴ下にインジケーターがあり、電源を入れると緑に点灯、Bluetooth機器と接続すると青く光ります。
Bluetooth機器を接続するには、初回のみ”ペアリング”という登録作業を行います。左から2番目のボタンを7秒間押し続けると、”ペアリングモード”に入ります。その状態で接続したいデバイスから検索します。パスコードの入力を要求された場合は、”0000”を入力します。
使い方その1~ワイヤレスでiPod touchの音楽を聴く
今回は、以前購入したiPod touch用Bluetoothアダプタ、『MM-BTAD10BK』を使って接続しました。
このアダプタの場合、0000, 1234, 8888からパスコードを自動的に判別するので、iPod touchに挿すだけで認識されました。
Bluetooth特有の遅延はかなり抑えられていて、動画再生時のセリフと口の動きにズレは、よく見ないと分からない程度です。しかしながら、Pianist(旧iAno)ではワンテンポ遅れて音が鳴るので、実用的ではないと感じました。
また、iPod touchからは音量の調節ができず、スピーカー本体のボタンで行います。
使い方その2~Bluetooth対応携帯のワンセグ・ラジオを聴く
この製品は、SCMS-Tという著作権保護方式に対応し、携帯のワンセグ音声をワイヤレスで聞くことが出来ます。
SCMS-Tは著作権保護の方式で、ワンセグ+Bluetooth対応の携帯に多く採用されています。これに対応したヘッドフォン・スピーカーでないと、携帯のワンセグをワイヤレスで聴くことはできません。
Bluetooth対応の『au W54S』で接続してみましたが、スピーカーからの十分な音量と音質で、いつもの小さな画面のワンセグ番組がより迫力のあるもの感じられました。
W54Sに付いているデジタルラジオは、田舎に住んでいるため受信できず、テストできませんでした。
FMラジオ機能、”EZ・FM”は問題なく使用することができました。携帯のFMラジオは、ヘッドフォンのコードがアンテナ機能を兼ねているので、スピーカーで聞く場合でもヘッドフォンを接続しておく必要があリました。
使い方その3~ノートPC、デスクトップのワイヤレス・スピーカーとして
現在売られているノートPCの多くはBluetoothを搭載しているため、設定さえすればこのワイヤレス・スピーカーを使用することができます。手持ちのMacBookでは、”Bluetooth設定アシスタント“で簡単に接続することができました。
メインマシンのデスクトップPC(Windows XP)には、外付けのステレオスピーカーが取り付けてあります。しかしながら、音質に満足していなかったので、”ワイヤレス”で置き換えてみました。
デスクトップはBluetoothを搭載していなかったため、USBに挿すタイプの『PLANEX Microサイズ Bluetooth アダプタ BT-MicroEDR1』、を購入しました。
付属CDからツールをインストールし、アダプタをUSBポートに挿してペアリングさせます。
PCに付属していた外付けスピーカーより確実に音質が良くなり、さらに外付けをお蔵入りさせたおかげで、デスクスペースが広がる、というオマケがついてきました。
サイズと価格に見合った音質
オーディオの専門家でないのでうまく表現できないのですが、1万円以下で売られているPCスピーカーよりは明らかに良い音を出してくれると思います。
出力は30Wと十分あり、90mmのドライバーユニットはタップリと低音鳴らしてくれます。音を聴いてみると、筺体が無駄に大い訳ではないことが判ります。
Bluetooth v2.0+EDR(Enhanced Data Rate)対応ということで、同じくEDR対応の『BT-MicroEDR1』と、対応していない『MM-BTAD10BK』、とで聞き比べをしてみましたが違いは分かりませんでした。
まとめ
長いレポートとなってしまいましたが、特徴をまとめると、
- サイズは比較的大きめ
- ワイヤレスなので置き場所を選ばない
- ペアリング作業はシンプル。パスコードは”0000”で固定
- SCSM-T対応でワンセグ(デジタルラジオも?)が聴ける
- iPodと携帯からは音量調節が出来ない。Mac/PCからは可能。
- 十分な音質と低音
- Blutooth v2.0+EDR対応
となります。
使用可能なデバイス(互換性)には、現在販売されているBluetooth機器で、「A2DP」「AVRCP」プロファイルに対応していれば接続できるはずです。
しかしながら、Bluetoothはごくまれに相性の問題があったりします。他の方の役に立つと思うので、SRS-BT100をお持ちの方がいらっしゃいましたら、接続に成功(または不成功)した機器名をコメントして頂けると助かります。
商品名: 『ワイヤレススピーカーシステム SRS-BT100』
本体寸法: W40×H16×D17.5(cm)
重さ: 約2.5kg
メーカー: SONY
価格: オープン(参考価格:14,800円)