Apple Watchの画面をみて、気分が悪くなるひとが少なからずいるようです。

【注意】記事中に気分を害する可能性のある画像を含みます。苦手な方は読まないことをお勧めします。

Apple Watchでは、アプリの選択画面に、丸いアイコンを寄せ集めたような新しいユーザーインターフェース(UI)が採用されています。

大部分のひとにとっては何でもないはずですが、一部のひとは、程度の差はあるものの、不快感や嫌悪感を覚えるようです。

Apple Watch and Prypophobia
Image: Apple
蓮コラへの反応と同じ

以前掲載したApple Watch関連の記事に対し、Twitter上で「蓮コラみたいで気持ち悪い」という反応がありました。

「蓮コラ」とは、蓮の花托(かたく)のようなブツブツを人間の肌に合成したコラージュ画像のことで、その気持ち悪さから「検索してはいけないキーワード」のひとつに数えられているほどです。

Image: ScienceNewsline
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言われてみれば、Apple Watchの画面も丸い物がぎっしりと詰まっていて、蓮の花托と似ているようにもみえます。

よってApple Watchを気持ち悪いと感じるのは、「蓮コラ」への反応と同じ、または「蓮コラ」を連想させるから、と考えられます。

不快感の源は自己防衛本能

このような、穴の開いた画像や何かがギッシリと集まった画像に対して嫌悪感を覚える症状は、「Trypophobia (トライポフォビア) 」または「集合体恐怖症」と呼ばれます。

University of Essexで行われた研究によると、こういった症状は、有毒な動物に見られる視覚的特徴に起因していることが判明したとのこと。

ある患者が「ヒョウモンダコ」の映像に対しても同じ反応を示したことをヒントに、視覚的な特徴を研究。

Image: Science Newsline
Image: Science Newsline

「ヒョウモンダコ」は地球上の生物で最も強力な毒を持つタコで、サソリ、キングコブラといった様々な有毒な動物やクモの映像を調査したところ、トライポフォビックな映像と同じ特徴がみられたそうです。

よって、「蓮コラ」に対する嫌悪感は、人類が進化の過程で得た危険な動物を避けるという性質によるもの考えられるわけです。

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実験によると、トライポフォビアの症状は、被験者の16%(約6人に1人)にみられたそうです。

極論になりますが、アップルは丸いアイコンをギッシリ詰めたUIによって、Apple Watchの見込み客のうち6人に1人(世界人口では約12億人)を失った、ともいえるかもしれません。