iPhone 7/7 Plusが準天頂衛星「みちびき」に対応〜ビルの谷間・山間部での位置情報の精度が向上

iPhone 7/7 PlusおよびApple Watch Series 2が、準天頂衛星「みちびき」に対応していることが判明しました。

アップル製品情報サイト・iをありがとうの記事によると、Appleの公式サイトおよび内閣府のみちびき対応製品リストで、iPhone 7・iPhone 7 Plus・Apple Watch Series 2の対応が確認できるとのこと。

[追記]iPhone 8・8 Plus・XおよびApple Watch Series 3も対応。

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準天頂衛星(QZSS)とは

準天頂衛星システム( Quasi-Zenith Satellite System:QZSS)は、日本の準天頂(ほぼ真上)で既存のGPS信号の補完・補強を行うものです。

頭上の衛星が増えることによる精度の向上と、ビルの谷間や山間部など空を広く仰ぎみることができない場所でのより正確な位置情報の取得が期待できます。

概要については、JAXAの動画がとても分かりやすいです。

みちびきの「非対称8の字軌道」

日本向けの衛星であれば、日本の真上に静止衛星を配置すればよい気もしますが、静止衛星は赤道上にしか置くことができません。

赤道上の衛星では、日本の緯度による仰角で、ビルの谷間や山間部では信号を受信することが難しくなってしまいます。

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image :By Tubas – {Systems Tool Kit (STK) – Analytical Graphics Inc www.agi.com}

準天頂衛星「QZSS」は、赤道に対して角度をつけた楕円を描くことで、地表面では上のような非対称の8の字を描き、約8時間日本の準天頂に居続けることができるそうです。

現在はみちびき (QZS-1)のみ運用され、完成すると衛星4基で交代しながら常時日本の上空をカバーするとのこと。

「8の字軌道」に関しては、こちらのサイトの動画をどうぞ。

国内販売のデバイスのみ対応

現在のところ、日本のアップル公式サイトでのみ「QZSS」の対応が確認されています。

日本で販売されているiPhone 7・7 Plus・Apple Watch Series 2のみに限定されている可能性もありますが、この種の機能は通常1つのチップ(センサーハブ)で複数の衛星をサポートするため、ハードウェア的には国外のモデルでもサポートできる気もします。

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image : Chipworks

本格稼働は2019年から

現在は「みちびき」1機のみの運営のため、1日のうち約8時間しか日本の上空に位置していません。

今後順次衛星を追加していき、2019年に4機となり24時間利用が可能になる予定です。

よって対応しているデバイスは、徐々にその恩恵を受けられる時間が増えていくことになります。

[追記] みちびき2号機が2017年6月1日打上げ成功、9月15日より試験運用開始。みちびき3号機が2017年8月19日打上げ成功。みちびき4号機が2017年10月10日打上げ成功。