アップル、「watchOS 3」を発表〜レスポンスの向上・アクティビティ機能の充実ほか

アップルが、日本時間の6月14日未明に開催したWWDC16の基調講演で、「watchOS 3」を正式に発表しました。

新しいバージョンでは、多くのユーザーが不満を持つと思われるレスポンスの向上を中心に、ユーザーインターフェイスの刷新や、アクティビティ(活動量計)機能の充実などが施されています。

主な変更・改良点は次のとおり:

  1. パフォーマンス向上
    • アプリ起動の待ち時間を大幅に短縮する「Instant Launch」
    • アプリのバックグラウンド更新
  2. ユーザーインターフェイス
    •  お気に入りのアプリを並べて表示する「Dock」機能(サイドボタンで呼び出し)
    • 下からスワイプで「コントロールセンター」を呼び出し
    • 手描き文字認識機能「Scribble」(英語と中国語?)
  3. 文字盤
    • 文字盤に「ミニーマウス」が追加
    • アクティビティを表示する文字盤3種が追加
    • 数字を使ったシンプルな文字盤「Numerals」が追加
    • 「Edge to Edge」スワイプによる文字盤の選択
  4. 「SOS」アプリ
    • サイドボタンの長押しで自動的に発信
    • 海外旅行中も現地の番号に対応
  5. アクティビティ
    • 家族や友達と共有する「Activity Sharing」
    • 車椅子ユーザーへの対応
    • 車椅子による活動を検知
    • 「スタンド」の代わりに「ロール」で活動を促進
    • 2つのアクティビティを追加
  6. 「Breathe (ブリーズ)」アプリ
    • 深呼吸による緊張・ストレスの緩和
  7. その他の新機能
    • 「Home」アプリによるHomeKitデバイスの操作
    • Macの自動アンロック(バイスワード入力の省略)

上記の他に、開発者向けに新たなAPIが多数解放されており、これまでになかったApple Watch用アプリが登場することが期待されます。

watchOS 3のベータ版は本日から開発者向けに公開されており、今秋に正式リリースとなる予定です。

【リンク】Apple – watchOS 3 Preview