Anker(アンカー)から発売されたワイヤレススピーカー『A3143』を購入、試してみました。
このスピーカーは、Bluetoothによるワイヤレス接続、コンパクトなサイズと充電式のバッテリーで、どこでも楽しめるのが特徴です。
付属品は内蔵バッテリーの充電に使うmicroUSBケーブルと、有線接続用の3.5mmステレオケーブルの2点。
外装は全て樹脂製ですが、操作ボタンが並ぶ天板に艶のあるブラックを採用するなど、安っぽい感じはしません。
背面は、弧を描くスリット状のデザインを施してあります。
スピーカーに向かって右側の側面に、AUXポート(上)と充電用のmicroUSBポートが配置されています。
側面には大きなラバー状の足があり、安定感および接地面のビビりが発生するのを防いでくれます。
操作パネルはボタン4つのみで、再生・一時停止、ボリュームのアップ/ダウン、曲送り/戻し、ができます。
この種のBluetoothスピーカーによく搭載されている通話・ハンズフリー機能はありません。
また、電源のオン/オフ、およびBlueoothの接続/切断の際に、重低音を効かせた「効果音」が鳴ります。
この効果音が結構な音量で、オフにすることもできないため、夜間など静かに音楽を聞きたいときには注意が必要です。
最初に電源を入れると自動でペアリングモードになり、iOSデバイスのBluetooth設定画面で「A3143」を選択するだけで接続されます。
マニュアルでペアリングモードにするには、再生ボタンを長押しします。
肝心の音質は、低音に関しては商品の説明どおりパワフルです。
一方、中音・高音域はややこもりがちで、背景のノイズが気になる場面もあり、価格相応といったところでしょうか。
「BOSE SoundLink Mini」との比較
サイズやデザインが近いせいか、Twitterやアマゾンのレビューなどで「BOSE Sound Link Mini」(またはその後継機)が引き合いに出されているのを度々みかけます。
しかしながら、価格にして約4倍の開きがあり、実際に横に並べて聞き比べてみると、やはり本来は比較すべきではない全く別のクラスの製品という印象を受けます。
つまり、「Sound Link Miniの音を4分に1の価格で」という期待はしないほうがよい、ということです。
音質についてやや厳しく評価した気もしますが、筆者が購入した初回セール価格(税込5,000円弱)では、むしろなかなかのコストパフォーマンスだと思います。
逆にそれを超えると、他に選択肢がいくつもあるので、よく検討してみることをおすすめします。