「Apple A9」の、メーカーによるバッテリー性能を、複数の方法で比較した結果が公開されています。
iPhone 6s・6s Plusのプロセッサー「A9」には、CPUにサムスン製とTSMC製の2種類があり、プロセスルールの微妙な違いから、バッテリーの性能に差が生じている可能性があるとされています。
これを受けてArs Technicaは、今回以下の4つのテストを実施し、その結界を公開しています。
- Wi-Fi browsing:15秒毎にページをロードするテスト(低負荷)
- WebGL:CPU稼働率45〜50%、GPU 25〜30%(中負荷)
- Geekbench 3:CPU稼働率を55%〜60%で維持(高負荷)
- GFXBench:3Dグラフィクス(GPU高負荷)
「Geekbench 3」で大きな開き(約22%)があるものの、その他のテストではかなり近い値となっていいます。
そもそもこの問題は、この「Geekbench 3」の結果が発端となっており、アップルが、”高い負荷をかけ続けるテストは現実的ではない”、との見解を示したのは、まさにこのテストのことです。
アップルは、「実世界の使用では2〜3%以内の差」とコメントしていますが、今回の実施された残り3つのテストでは、それを支持する結果が出ています。
Ars Technicaは、サンプル数が少ないこと、CPU以外にも複数メーカーの部品が採用されていること等から、今回のテスト結果だけで判断はできないとしていますが、問題を客観的にみるための材料にはなりそうです。
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