iFixitが、発売されたばかりの「iPad mini 4」を入手し、恒例となっている分解手順を公開しています。
先日のイベントでは、11月に発売予定の「iPad Pro」に多くの時間が割かれこともあり、「iPad mini 4」はほとんど触れてもらえず、すっかり影が薄くなっている印象は否めません。
しかしながら、今回「iPad Air 3」は登場せず、このmini 4がiPadシリーズで唯一、実際に発売される新製品ということになります。
このTeardownでは、「iPad mini 4 16GB Wi-Fi (Gold)」を使用。
下のiPad mini 3 (下)とiPad mini 4(上)を重ねた写真ではややわかり辛いのですが、厚さが7.5ミリから6.1ミリへと約18%も削られています。
この分解(Teardown)シリーズは、実機を分解・分析することにより、アップルによる公式の発表では得られない情報や、パーツレのレベルからスペックを検証するのが目的です。
修理のプロが行うため、非破壊であるのはもちろん、撮影後には完全に元通りになっているはずです。
ディスプレイがネジ留めのiPhoneとは異なり、iPadシリーズは接着剤で固定されているため、温めるなどしてから、ゆっくりと剥がしていきます。
ディスプレイユニットを外した状態で、iPad mini 3(左)とiPad mini 4(右)を並べたところ。
バッテリーが大部分を占めているのは同じですが、mini 3で2つあったバッテリーパックが、mini 4では1つになっています。
バッテリーの面積は増えていますが、薄くなっているため、容量は24.3Whから19.32Whへ20%削減。
スペック上の駆動時間は変わらず、「Apple A8」による省電力化が寄与していると考えられます。
バッテリーの小型化、ラミネート・ディスプレイ化などにより、本体重量も32.2グラム軽くなっています。
iSightカメラのユニット取り外しているところ。
進化が止まっていた感のある5Mピクセルから8Mピクセルになり、バーストモードにも対応しています。
メインボードのレイアウト。
ベンチマークなどで明らかになっていましたが、Apple A8に2GBのメモリを搭載していることが確認されました(SK Hynix製 LPDDR3 SDRAM)。
フラッシュメモリ(16GB)もSK Hynix製。
緑で囲まれているのが、Apple M8モーションコプロセッサ」。NXP SemiconductorsのLPC18B1UKというパーツとのこと。
ちなみに、iPhone 6s・6s Plusに搭載された「Apple A9」は、モーションコプロセッサが、プロセッサのパッケージに収められています。
プロセッサーこそ「A8X」の搭載が見送られましたが、中身はiPad Air 2とほぼ同等になったようです(1年遅れですが)。
パフォーマンスについては、ベンチマークの記事をどうぞ。
パフォーマンス・軽量化・薄型化など全てにおいて向上しているものの、iFixitによる分解・修理のしやすさの評価では10段階で2という不名誉なスコアとなっています。
iPad mini 4の購入、Wi-Fi+Cellularモデルの料金プランの詳細は、公式サイトからどうぞ。
・NTTドコモ オンライン(公式サイト)
・au オンライン (公式サイト)
・SoftBank オンライン (公式サイト)