一部で話題となっている「カメラレンズが陥没した」とされる画像は、本物のiPhone 6ではなく、モックアップが使われているようです。
ガジェット通信が掲載した記事によると、iPhone 6のレンズについて、
本体が薄くなった弊害としてレンズ部分が少し飛び出ている構造になっている… (略) …しかしそんなレンズ部分がへっこんでしまうという脆弱性が発覚した。なんとなんと堅い物に挟んでぎゅっと圧縮してしまうとレンズ部分が押し込まれてしまうようだ…
と、構造上「脆弱性」があるとしています。
しかしながら、画像に写っているカメラが陥没したiPhone 6は、本物ではなくモックアップ(展示用模型)だということは間違いありません。
注目すべきはカメラレンズではなく、「Dライン」と呼ばれる白い線の部分。塗装があちこちでハゲてしまっています。
しかしながら、本物のiPhone 6では、Dラインは塗装ではなく、溝に硬い樹脂を埋め込んだ構造をしています。
下は、筆者の手元にある、iPhone 6の本物とモックアップを比べたもの。
話題の陥没画像と同様、モックアップのDラインは剥がれかけています。
記事には、
… 写真が試作機なのか実際に販売されているものかは不明 …
との一文が入っていますが、Twitterなどの反応をみるかぎり、本物と勘違いしているひとが圧倒的に多いようです。
ネタとしては面白いのですが、間違った情報を鵜呑みにして拡散するのは避けたいところです。
【画像および本文引用】『iPhone 6』の出っ張りカメラレンズが陥没してしまう症状発生!(http://getnews.jp/archives/672417)