アップルによる買収で注目を集めるBeats Electronics社のイヤフォン『Beats by Dr. Dre Tour v.2』を購入してみました。
Dr. DreとJimmy Iovineによって2008年に設立されたBeatsは、主力製品のヘッドフォン・イフャフォンで有名ミュージシャンやアスリートの支持を集め、わずか数年でトップブランドへと成長。
そしてつい先日、アップルが30億ドル(約3,000億円)で買収すると発表したことは記憶に新しいところです。
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ブランドは認知していたものの実際に使用したこと無かったため、このニュースを機に試してみることにしました。
Beatsといえばヘッドバンド型というイメージが強いのですが、筆者はイヤフォン型を使うことが多いため、今回は『Beats by Dr. Dre Tour v.2』を購入しました。
同社のヘッドフォン・イヤフォンは、1万円〜4万円程度という高級(またはミッドレンジ)な価格帯ということもあってか、パッケージングにもそれなりのコストをかけているようです。
パッケージの内容は次のとおり:
- リモコン・マイク付きイヤフォン(本体)
- イヤーチップx4サイズ
- セキュアフィットウィングチップx3サイズ
- キャリングケース
- イヤーチップ・ウィングチップ用ケース
- 取扱説明書
- Beatsロゴのステッカー
このモデルは製品名に「v.2」とあるとおり、「Tour」の第2世代となる製品で、デザインおよび性能面での改良が施されているようです。
メタリックなリムが減り、よりシンプルで流れるような曲線を採用。もちろんアイデンティティである「b」のロゴが目立つようにデザインされています。
耳の穴に差込むようにして使うカナル型で、下の写真のように外耳に合わせてイヤーチップも傾いています。
特徴的なのは、イヤーチップは通常「S・M・L」の3サイズが用意されているのですが、この「Tour v.2」には4サイズも同梱されているという点です。
外耳の大きさは様々で、人によっては左右で違う場合もあります。
4サイズあることで、自分にフィットするイヤーチップを見つけやすく、違和感や耳の痛みなどが軽減されそうです。
横からみたところ。
確認しづらいかもしれませんが、ハウジングには半透明の素材が使用されています。
左耳用のケーブルの中程には、音楽および電話の操作ができるマイク付きのリモコンがあります。
「Made for iPod・iPhone・iPad」(MFi)の認証を取得しており、純正のイヤフォンと同じように音楽と通話の操作・切替えができます。
ケーブルは「きしめん」のようなフラットな形状で、適度な弾性とサラサラとした表面により、絡まりにくく扱いやすい印象です。
イヤーチップだけでは安定しない場合、または軽度の運動などを行う際には、付属の「セキュアフィットウィングチップ」を取り付けます。
まずはイヤーチップを外します。
3のサイズの中から自分にあったウィングチップを選び、切込みとイヤフォンの突起を合わせるように装着。
その上からイヤーチップを元に戻します。
ウィングチップは、始めのうちは違和感があるかもしれませんが慣れれば気にならず、より安定するのでお勧めです。
ジャックは90度に曲がったL字型のタイプ。
樹脂部分の直径はそれほど大きくないものの、本体から近いところで曲がっているので、厚みのあるケースや金属製バンパーの一部では干渉するかもしれません。
パッケージングもさることながら、贅沢だなぁと思ったのが付属のキャリングケース。
デザインといい造りといい、別売りだとしても2,000円くらいなら買ってしまいそうなほどよく出来ています。
さほど音楽を聞くわけでもなく、音響に詳しくはないことをお断りしたうえでの、音質についての印象は:
- 高音はApple純正の『Apple In-Ear Headphones』の方がクリア
- BOSEのような力強い低音はない
といったところ。
目立った特徴はなく、ひとことで言えば「バランスが取れている」といった感じでしょうか。
カナル型なので耳にフィットするかどうか、また音楽のジャンルやどの程度の音量で聴くかによっても違いが出てくるため、購入を検討する場合は量販店などで試聴することをお勧めします。
カラーバリエーションは全3色あり、価格は15,800円(税込)。
Beats製品はニセモノが多いらしいので、安すぎる並行輸入品は避け、大手量販店・Apple Storeなどで「国内正規品」を購入した方が安心かもしれません。