台湾のTSMCが、「Apple A8(仮称)」の生産を開始したと報じられています。
台湾の工商時報によると、世界最大級の半導体製造ファウンダリー・TSMCが、iPhone 6(仮称)向けの「A8」チップの生産を開始。
「A8」は20nmプロセスで製造され、プロセッサーおよびグラフィクスがクワッドコアになるとのこと。
また、例年よりも早い時期に製造が開始されたことについて、次期iPhoneを第3四半期にリリースするために十分な余裕を持たせるため、としています。
アップルのiOSデバイス向けプロセッサー「Apple Ax」シリーズは、ここのところサムスンが製造を手掛けていましたが、この「A8」よりサプライヤーが変更されることになります。
アップルによる「サムスン離れ」の一環とも受取れますが、「サムスンの歩留まりが悪かった」との情報もあり、新しい20nmに関する技術的な問題があったのかもしれません。
よってこの時期での生産開始は、iPhone 6やiPad Air 2(仮称)の発売を前倒すというよりは、サプライヤの変更によるリスクを軽減するため、という意味合いが濃いとも考えられます。