iFixit社が、発売されたばかりの「iPad mini Retinaディスプレイモデル」を入手し、恒例の「Teardown (分解)」を公開しています。
今回の主役は、スペースグレイの「Wi-Fi」モデル。モデルナンバーは「A1489」とのこと。
分解の第一歩は、ディスプレイモジュールを取り外すところから。
ネジ留めされているiPhoneとは異なり、接着剤(それも大量の)で固定されており、剥がすのに苦労するようです。
今回分解された端末のディスプレイはLG製。タッチパネルのコントローラーは、iPad AirやiPhone 5sなどと同じBroadcom BCM5976が使われているとのこと。
本体の大部分を占めるバッテリーの容量は3.75V, 24.3Whr。
Retinaディスプレイによる電力消費を補うためとはいえ、初代iPad mini(16.3Whr)の実に5割増しにもなる計算です。
バッテリーも接着剤によってバックパネルに固定されています。
右端にあるシールドに覆われた部分がロジックボード。
ケースから取り外したロジックボード。
左側にある「穴」は、Celluarモデルのチップが配置されるスペースのようです。穴を開けることで少しでも軽量化しようとする努力の伺えます。
赤で囲った部分が心臓部となる「Apple A7」チップ。
小さなオレンジの部分が、話題の「M7コプロセッサー」とのこと。
ディスプレイを固定するネジを減らしたり、ロジックボードの接着を辞めたりと、初代よりも幾分かは分解・修理がしやすくなっているようです。
とはいえ、未だに接着剤が多く使われているため、iFixitの修理しやすさの指標では、10段階の「2」という低いスコアに留まっています。
詳細な分解のステップおよび高解像度の写真は、iFixitのサイトからどうぞ。
【リンク】iFixit – iPad mini Retina Teardown