サンワサプライから発売されたiPad mini用ワイヤレスキーボード『iPad mini ワイヤレスキーボードケース
』を購入、試してみました。
このキーボードは、薄型かつiPad miniと同じ大きさに作られており、使用しないときは液晶画面を保護するカバーとして、一体化させて持ち歩くことができるという製品です。
カラーはブラックとホワイトの2色があり、今回は前者を購入しました。
付属品は、充電用のUSB-microUSBケーブルと日本語の説明書のみとなります。
本体の薄さを比較するため、厚さ7.2ミリのiPad miniと並べてみました。
エッジや突起部分を除くと、iPad miniとほとんど変わりません。
電源スイッチやインジケーターはキーボードの右上に配置。
iPad miniとの接続はBluetooth(3.0)で行い、初回のみペアリング作業が必要となります。
使用する際は、iPad miniをキー配列の上にある溝に立て掛けます。
溝の中にマグネットが埋め込まれており、iPad miniに吸い付いて固定される仕組みになっています。
マグネットの力は思いのほか強く、iPad miniを持ち上げるとキーボードが浮き上がるほどです。
タテ置き、横置きのどちらでも使用できますが、iPad miniのマグネットは本体左側にあるので、より安定させたい場合はホームボタンが右にくるように置く必要があります。
肝心のキーはパンタグラフ式で、この薄さにしてはしっかりとした押し心地がします。
キーボードの左下には、キーボードの表示/非表示・ホームボタン、組み合わせで音量/輝度/音楽再生の操作などを行えるファンクションキーなどがあります。
問題は「コマンド」に相当するキーがなく、カット・コピー・ペーストなどのショートカットが使えないということ。
画面は直ぐ目の前にあるとはいえ、キーボードから手を離してタッチパネルで操作するのは面倒に感じられます。
どうしてもキーからキーボードでショートカットを使いたいという方は、「Altキー」とのコンビネーションでコピーやペーストなどができる「Atok Pad」を使うという手もあります。
ATOK Pad
仕事効率化:26.8 MB
価格:¥1,200
対応:iPhone・iPod touch (iPad互換)
開発:JUSTSYSTEMS CORPORATION
ある程度覚悟はしていたものの、実際にタイピングをしてみると、やはりキーピッチがかなり狭く、慣れるまでは結構ストレスが溜るかもしれません。
スペックではキーピッチが14ミリとされていますが、測ってみたところ約13.6ミリほどでした。
下はiPad miniのソフトキーボードと並べてみたところ。アルファベットに限っていえば、ソフトキーボードの方がゆったりとしているようです。
使用しないときはカバーのように閉じればOK。3つの爪でカチッとハマります。
また、スマートカバーのように開閉に合わせてスリープオフ・オンをしてくれる機能もあります。
カバーは上下どちらでも装着できますが、マグネットセンサーの関係で、スマート機能を使うにはiPad miniのコネクターとキーボードの充電コネクタが同じサイドにくるようにする必要があります。
裏側は梨地加工が施されたアルミ製で、価格の割にはチープな感じがしません。
ブラックモデルのアルミはスレート色で、iPad miniのブラック&スレートによくマッチします。
その他のスペックを簡単にまとめると次のようになります。
- サイズ・重さ:203 × 138 x 11(ミリ)・227(グラム)
- 充電・連続駆動時間:4〜5・55 (時間)
- 保証:6ヶ月
- 参考価格:2,980円(税込)
上述のとおりキーピッチやコマンドキーといった問題あるため、万人向けではないかもしれません。
その一方で、いろいろと工夫して使い易くするのが好きな方にとっては、なかなか面白いアイテムではないでしょうか。