iPhoneの次期モデル「iPhone 5 (仮称)」は、いよいよ明日9月12日26時(13日午前2時)から開催されるイベントで発表されることが確実とみられています。
そこで、これまでに流出している情報・噂から信憑性の高いものを選び、予想されるiPhone 5のスペック・発売スケジュールなどをまとめてみました。
【注】この記事は2012年9月11日午後12時に掲載されたものです。
【注】以下の予想はインターネット上で公開されている情報をまとめたもので、アップルの正式発表までその真偽は定かではありません。当サイトは情報を利用することにより生ずるいかなる損害について一切責任を負いません。自己責任でご活用ください。
デザイン
デザインについては、数ヶ月前からバックパネルやフレームといったパーツの流出が相次いるので、「おさらい」として再確認しておきたいと思います。
画面の大型化・縦長
デザイン上の最大の変化は、画面の大型化により、縦方向に長い筐体となること。画面および本体の横幅は変えず縦長になるとみられます。
画面サイズの変更は、初代iPhoneが5年前に発売されて以来初めて。
ツートン
iPhone 4・4Sのバックパネルは全面強化ガラスで覆われていましたが、iPhone 5ではその大部分を金属製(アルミ)へと変更するとみられています。
アンテナの感度を確保するためか上下にはガラスのパーツが残され、いわゆる「ツートン」となる模様。
このデザインついては、好き嫌いや賛否両論があるようです。
薄型化
これまでに流出したパーツ・モックアップによると、iPhone 4・4Sに比べ厚さが約18%削減(9.3mm → 7.6mm)されると伝えられています。
タッチパネルをインセル・タイプに変更することや、バッテリーを縦長にすることで薄くできたことなどが寄与していると考えられます。
イヤフォン移動
画面の大型化と並び、ユーザーの使い勝手に大きく影響しそうなのが、イヤフォンジャックの移動です。
これまで本体上部左にあったジャックを、本体下部左へと移動。
内部パーツのレイアウト変更によるものかもしれませんが、その理由は定かではありません。
ドックコネクタ
これも何度となく目にしているはずですが、アップルがドックコネクタの仕様を30pinから小型の8pinへと変更すると伝えられています。
コネクタを小型化することで、デバイス内部のスペースを稼ぐのが目的とみられ、変換アダプタの発売も噂されているものの、既存のケーブル・アクセサリ類との互換性が憂慮されています。
NCマイク
イヤフォン・ジャックの移動に伴い、その隣に位置していたノイズキャンセリング用のマイクが、カメラとフラッシュの間に移動するようです。
これによりカメラとフラッシュとの距離が広がり、ケース類の穴がこれまでよりも大きくなると思われます。
イヤフォン
付属のイヤフォンについて、ベトナムのサイトが新しいデザインとされる写真・動画を掲載しています。
過去にも正確なリークをしているサイトながら、他にイヤフォンの変更の物証がなく、可能性は低いと考えた方がよさそうです。
スペック
パーツの流出による証拠が多いデザインとは異なり、性能・スペックについては確実な情報を得にくいという特徴があります。
4.0インチディスプレイ
画面のサイズをこれまでの3.5インチから4.0インチに拡大。前述したとおり縦方向にのみ拡大するので画面の縦横比が変更されます。
また、タッチパネルは、現在よりも薄く・消費電力も少ない「インセル方式」を採用するとみられています。
解像度
画面サイズのアップに伴い、解像度を現在の「960 x 640」から「1,136 x 640」へと変更。
画面のDPIは変わらないため文字やアイコンなどのサイズは維持されますが、既存のアプリをそのまま使用すると、「176 x 640」ピクセル分の空きができてしまいます。
これをどのように埋めるのか、対応策が含まれるはずのiOS 6に注目したいところです。
プロセッサー
これまでのiPhoneの進化を振り返ると、2年おきに大きな変更を行い、外観デザインと内部では1年のずれがあるというパターンが読み取れます。
外観デザイン:アルミ(初代) > 樹脂製(3G・3GS) > ガラス(4・4S)
プロセッサー・コア:ARM 11 (初代・3G) > Cortex-A8 (3GS・4) > Cortex-A9(4S)
このパターンによると、iPhone 5は4SのApple A5と同じタイプで、メモリや駆動クロック上げたバリエーション「Apple A5?」を搭載すると考えられます。
よってクアッドコアの「Apple A6」は、次期iPadおよびiPhone 6以降になるのではなでしょうか。
バッテリー
iPhone 5のバッテリーは、本体と同じく縦方向に伸び、薄型化されるようです。
リークしたパーツによると、容量は「3.8V 1,430mAh 5.45Whr」で、iPhone 4Sの「3.7V 1,420mAh 5.30Whr」と比較すると微増に留まる模様。
iPhone 5は、画面の拡大・LTE対応・プロセッサーのパフォーマンス向上といった消費電力が増える要因が考えられますが、プロセッサーの製造プロセス変更(45nm→32nm)、インセル式のディスプレイ搭載などにより、4Sと同レベルの使用時間を維持するとみられます。
nano-SIM
ドックコネクタの小型化と同様、内部スペース確保のために、Apple自らが提唱しているnano-SIMを採用するとみられます。
LTE対応
iPhone 5が、次世代通信規格LTEに対応することがほぼ確実とみられています。LTEの規格は周波数帯が多岐に渡りますが、iPhone 5では幅広い帯域に対応できるとの情報もあります。
国内のキャリアがサポートできるかは発表を待つしかありませんが、別の料金体系となる可能性も考えられます。
スケジュール
現在のところ確定しているのはアップルのイベント開催のみですが、噂や過去の例に基づき今後のスケジュールを予想してみました。
下のスケジュールは日本が米国と同日に発売されることを前提にしていますが、部品調達の遅れなどの情報もあり、日本での発売が10月にズレる可能性もあります。
- 9/13:午前2時にイベントスタート。iPhone 5は3時以降に登場
- 9/13:iOS 6 GM (開発者向け)をリリース
- 9/13:銀座Apple Storeで国内メディア向けにお披露目
- 9/13:アクセサリー・メーカー各社がケースの発売・受注を開始
- 9/14〜15:国内予約開始
- 9/15〜20:大手ゲーム開発会社がアプリの大型セールをスタート
- 9/17〜19:銀座Apple Store前に1番乗りが並び始める
- 9/19:iOS6リリース
- 9/21:iPhone 5 発売
- 9/21:iFixitがオーストラリアで入手・即分解
- 9/22:Blendtecがミキサーで粉砕
デザイン・スペックについては信憑性の高い情報をまとめ、スケジュールはかなり憶測が入っています。
イベント当日はiPhone 5に加え、iPod touch・iPod nanoの新モデルの発表も期待されています。一方、噂のiPadの小型版「iPad mini (仮称)」については、10月以降に発表とする予想が多いようです。
今回のイベントではアップルによるライブストリーミングはありませんが、海外を中心に多数のサイトがリアルタイムで情報を配信し、日本語でも13日午前中には情報が出揃っているはずです。
当サイトでも早朝に発表内容をまとめた記事を掲載する予定ですので、ブックマークまたはTwitterアカウントのフォローをお忘れなく。@touch_labさんをフォロー