iPhone 5のプロセッサー「Apple A6」は、1GBのメモリを搭載していることが判明したようです。[source: AnadTech ]
先日のイベントでアップルは、A6チップを搭載したiPhone 5がiPhone 4Sの2倍の処理速度を持つと発表していますが、メモリの容量や帯域などは明らかにされていませんでした。
AnadTechの記事によると、A6のパーツナンバーを解読することで、以下のような情報を読み取ることができるそうです。
A6にプリントされているサムスンのパーツナンバー「K3PE7E700F」のうち、「K3」はデュアルチャンネルのLPDDR2(32bit)を意味し、「E7E7」は512MBx2=1GB、その後の「XG」は1066MHzとを表しているとのこと。
プロセッサーが異なるため単純比較はできませんが、iPhoneの全世代のメモリは、
- iPhone:128MB
- iPhone 3G:128MB
- iPhone 3GS:256MB
- iPhone 4:512MB
- iPhone 4S:512MB
- iPhone 5:1GB
となります。
また記事では、iOSデバイスのメモリ帯域を比較するグラフを掲載しています。
これによると、iPhone 5はiPad 3には遠く及ばないものの、iPhone 4Sよりも帯域が約33%アップしていることが分かります。
面白いのは、この記事より少し前に、サムスンがiPhone 5とGALAXY S IIIとの比較広告を掲載し、その中でA6が1GBを積んでいることをバラしてしまっているという話。
広告自体は、GALAXYの機能をリストアップした長さを自慢し、アップルのジーニアスとかけて「It doesn’t take a genius. (天才じゃなくてもどっちがいいか分かるよね)」と洒落をきかせているあたり、なかなかよくできています。
メモリの容量は1GBでほぼ確実のようですが、いまだコア数は判明していないようです(おそらく2?)。
これもあと1週間足らずで、ChipWorksなどが詳細な分析を公開するはずです。