ぽつぽつとパーツがリークし始めるなど、リリースが迫っている感のあるiPadの小型版の名称はやはり「iPad mini」となるようです。[source: Macお宝鑑定団Blog image: Federico Ciccarese ]
元記事によると、アップルが年内に発表・発売するとみられている小型版iPadの名称が、正式に「iPad mini」となるかもしれないことが、アジアの情報筋から得られたとのこと。
「あたりまえ」のようにも聞こえますが、この情報には2つの重要な意味があります。
一つ目は、アップル新製品の名称が発売前に漏洩することは珍しく、通常は発表されるまでどのように呼ばれるかわからないということ。
1年前のiPhone 4Sの発売では、噂で流れていた「iPhone 5」という名前に翻弄され、iPhone 4とほぼ同じデザインに留まったことに落胆したユーザーも多かったようです。
事前に「iPhone 4S」と知っていれば避けれたことでもあり、製品名がユーザーの期待・購買意欲を左右するよい例でもあります。
秘密儀主義を徹底するアップルにとっても、サプライチェーン全体を監視することは難しく、それ故パーツの流出は避けられないのが現状です。
それに対し製品名は、ギリギリまで内部に留めておくことができ、工場を持たないアップルにとって、ソフトウェアと併せて完全にコントロールできる数少ない情報のひとつといえるかもしれません。
二つ目は、製品名からアップルの販売戦略を垣間見ることができるという点。
製品カテゴリーによって販売チャンネルが異なることもちろんですが、名前によって訴求するユーザ層、強いては売上げにも大きな影響があるからです。
発売される前のiPadは「iPhone HD」と噂レベルで呼ばれていた時期があり、そのまま発売されていればiPhoneの一種として扱われ、既存のiPhoneユーザーにとって魅力的に感じられなかったかもしれません。
一方で、iPhoneとほぼ同じ性能を持ちながら”一般には”あまり認知されていない感のある「iPod touch」も、たとえば「iPhone lite」や「iPhone Wi-Fi」という名前にしていれば、状況が違っていたことも考えられます。
このように製品名は非常に重要な意味があり、当サイトの記事では、正式発表前にはできる限り「(仮称)」と付け加えるようにしています。
「iPad mini」に関するこれまで流れた噂・情報をまとめると、
- 7.85インチのディスプレイ
- 小型Dockコネクタ搭載
- 左右のベゼルのみ幅が狭いデザイン
- 10月に発表
といった特徴が予想されています。
iPadにくらべ小型・軽量化されるだけでなく、価格が抑えられることも期待できそうです。