10月5日発表されたiPod touchの新色「ホワイトモデル」を購入してみました。
2007年10月の発売以来、iPod touchシリーズは毎年秋にハードウェアの更新行われてきましたが、今年は初めてそれが見送られ、価格改訂と新色追加のみとなりました。
スペックも昨年9月から販売されているものと同じで、
- Apple A4 チップ搭載
- 前後2つのカメラ
- Retina ディスプレイ
- ジャイロスコープ搭載
などが主な特徴となります。
パッケージの内容も、USBケーブルとイヤフォンという標準的なもの。
iPhoneと異なり、ACアダプター(USB出力付き)が付属していないので、Mac/PCから充電するか、別途購入する必要があります。
ホワイトモデルといえば、iPhone 4での度重なる発売延期が思い出されますが、iPad 2でも採用されるなど、技術的な問題は既に解決されたようです。
形状が似ているせいか、見た目はiPad 2を小さくしたような印象を受けます。
バックパネルは、iPodシリーズの伝統でもある鏡面仕上げのステンレス製。
美しいものの、指紋が目立ちキズが付きやすいので、気になるひとは本体と合わせてケースを購入することをおすすめします。
【参考】レビュー:iPod touchの美しさを損なうことなくキズから守る超薄型ケース『Air jacket set for iPod touch 4th』
ハード面では昨年から変更はありませんが、新しいモデルには「iOS 5」がプリインストールされており、最新の機能をすぐに体験できるのが嬉しいところ。
内蔵カメラを使った「FaceTime」はもちろん、iOS 5では他のiOSデバイスとSMS風に通信できる「メッセージ」が追加されており、コミュニケーション・ツールとしての価値もアップしています。
基本的に昨年から販売されているブラックモデルと同じですが、ホワイトならではとえいば、暗い場所でホームボタンに光(iPhoneのLED等)をあてるとフレーム全体が光る、ということぐらいでしょうか。
ハードの変更がないという地味な発表に隠れしまいがちですが、今回行われた価格改訂に、iPod touchに対するアップルの戦略が見え隠れします。
下は初代 iPod touchからの価格の推移をグラフにしたもの(8GB)。
円高も反映されているとはいえ、機能をアップしつつ、価格を引き下げ続けていることがわかります。
出荷台数を伸ばすことで携帯ゲーム市場での存在感を強め、同時に将来のiPhone・iPadへの移行を促す狙いがあるのかもしれません。
iPhoneよりもはるかに薄く、またボタンの数も少ないiPod touchの方が、デバイスとしての美しさ・完成度では上かもしれません。
ルックスだけでなく、これだけの機能・性能を持った端末を、16,800円〜という手頃な価格で販売できる会社は他に見当たりません。
ハードの更新が見送られたものの、新価格・ホワイト追加・iOS 5の新機能などにより、今後も販売台数を伸ばすのではないでしょうか。
製品名 | 第4世代 iPod touch | ||
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製造 | Apple | ||
サイズ・重量 | 111.0 x 58.9 x 7.1 (mm)、101 (g) | ||
ショップ | アマゾン / 楽天市場 | ||
参考価格 | 8GB:16,800円、32GB:24,800円、64GB:33,800円 |