『i3D
』は、専用メガネ無しで3D画像を表示する技術を体験できる無料のアプリです。
左右の眼球の視差を利用した一般的な3Dとは異なり、iPhone 4・第4世代iPod touch・iPad 2のフロントカメラを使い、ユーザーの視点(顔)をリアルタイムで追跡することで、物体を立体的に表示します。
以前こちらの記事で紹介したこの技術は、フランスのリサーチグループ「EHCI」が開発した「Head-Coupled Perspective (HCP)」と呼ばれるもので、既存のハードウェアに手を加えることなく、ソフトウェアのみで3D効果を実現します。
その仕組みは、フロントカメラでユーザーの顔をリアルタイムで認識し、視点にに合わせた画像を表示することで、画面の中に立体的なものが存在しているようみせるというものです。
技術のデモンストレーションを目的としたアプリで、正常に動作させるためには、いくつかの制限があります。
- 一方向からの照明は避ける
- 後ろからの照明を避ける
- 明るい場所で使用する
- フロントカメラのファインダーか出ない
- 人物が同化しない背景を選ぶ
- 顔と同じ色の服を避ける
- ヒゲが多過ぎるとNG
以上を踏まえた上で、「Start」ボタンをタップし、画面を左にスワイプしデモを開始します。
はじめに顔を認識する画面が表示されます。手を伸ばすなどして、赤い枠線が顔を追跡できることを確認し、さらに左へスワイプすると青い立方体が表示されます。
顔が認識される範囲で、首を振ったり本体を傾けると、立方体の表示が変わることを確認できるはずです。
デモに含まれているオブジェクトは、上の立方体の他に4種類あり、左右のスワイプで切換えることができます。
ユニバーサル化されているので、iPad 2でも利用することができます。
フロントカメラを搭載したiOSデバイス、iPhone 4・第4世代iPod touch・iPad 2に対応していますが、処理速度が早いiPad 2が、最もスムーズに動作するようです。
「HCP技術」を実証するためのアプリで、実用レベルといえるか微妙なところですが、今あるデバイスで実際に動かせるのは嬉しい限りです。
今後デバイスの処理速度が向上すれば、ゲームやその他アプリでの応用が期待できるのではないでしょうか。
無料で配布されているので、興味がある方はぜひお試しください。
タイトル | i3D |
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カテゴリ | App Store > エンターテイメント | ||
開発 | University Joseph Fourier | ||
対応機種 | iPhone 4・4S、第4世代 iPod touch、IPad 2 | ||
価格 | 無料 |