『Calcbot 』は、エレガントで使い易いアプリの開発で評価が高いTapbotsの第4弾となるアプリです。
同社がこれまでに開発した3本のアプリは、体重管理、単位変換、コピーペーストといったありふれたものですが、ロボット風のギミックと考え尽くされたユーザーインターフェイスで、App Storeでは珍しいロングセラーとなっています。
今回Tapbotsがターゲットとしたのは、これもまた使用頻度が高い「計算機」です。
アップル純正の標準アプリと競合するわけですから、これまで以上に力を入れたに違いありません。
初回の起動時には機能のチュートリアルが表示されます。「ありがとうございます」で始まる謙虚さに、開発者の姿勢が伺えます。
また、このチュートリアルだけでなく、アプリ内のメニューやヘルプに至るまで、完全に日本語化(しかも正確)されている点も評価できます。
計算機のキートップは、通常のテンキーと関数用の2つがあり、画面下をタップ、またはキートップを左右にフリックすることで切換えることができます。
数字の表示部は、上に入力中の数字と計算結果を表示し、その下に計算式を表示するという2段構成になっています。
計算の式が確認できるため、途中で分らなくなって入力し直す、といった失敗がありません。
また、デリートキーまたは表示部をスワイプすると最後の入力を取り消すことができ、ミスタイプでやり直し、というイライラもありません。
「=(イコール)」を押して計算結果を出すと、その値と計算式が履歴に保存されます。
画面を下に向かってスワイプすると印字テープ風の表示が現れ、履歴から式や値をコピーしたり、メールで送信するといった再利用ができます。
画面右下のボタンを押すと設定画面が表示され、サウンドのオン・オフ、通貨の四捨五入などが設定できます。
通貨の四捨五入をオンにすると、iPhone・iPadの言語環境に応じた通貨で表示されます。
また今回は、iPhone・iPod touchとiPadの両方に対応したユニバーサル化に加え、iPhone
4の「Retinaディスプレイ」にも対応するなど、まったく抜け目がありません。
デザインの美しさはもとより、私たちが普段どのように計算機を使っているかを分析し、よく使う機能に絞り込んでシンプルにまとめる技術は、毎度ながら感心させられます。
リリース記念として期間限定でセール中ですので、興味がある方は今のうちに購入しておくことをおすすめします。
タイトル | Calcbot |
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カテゴリ | App Store > ユーティリティー | ||
開発 | Tapbots |
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対応機種 | iPhone・iPod touch・iPad (ユニバーサル) | ||
価格 | 170 円 |