かつては生物の授業で必ず行われていた「解剖」が、最近では取り入れる学校が減っているそうです
教育上の価値があるものの、残酷だという考えもあり、意見が分かれることも背景にあるのかもしれません。
このiPad用のアプリ『Frog Dissection
』は、カエルの解剖をシミュレートしたもので、命を犠牲にすることなく、その手順や体の構造を学習することができます。
【注意】以下、解剖中の画像や動画がありますので、苦手な方はご注意ください。
実際の解剖では、カエルの調達などの準備から、終わってからの後処理まで、かなりの時間とコストを必要とします。
当然ながら、このアプリでは、クロロホルムで麻酔をかけたカエルから、ハサミ、メスなどが全て揃っており、アプリを起動すればすぐに解剖に取りかかることができます。
実験に使われるカエルは写真ではなくイラストですが、なかなかリアルに描かれています。画面はタテ・ヨコどちらのレイアウトにも対応。
画面横にある手順(残念ながら英語のみ)に従い、道具を使って解剖を進めていきます。
すでにカエルが仰向けに横たわっているので、「TOOLS」からピンを選択し、手足を4箇所固定します。
次にマーカーを使って、切開するラインの下書きをします。
点線でガイドが表示されるので、それをなぞるだけの作業です。
ハサミを選択し、マーカーのラインに沿って切っていきます。
次にピンセットを使って表皮をめくります。
手順に従って進んでいくと、最終的に内蔵が開いた状態になります。スクリーンショットを観たい方は、下の画像リンクをクリックしてください。
内蔵の器官をタップすると、説明とクローズアップされたイラストが表示されます。
イラストは3Dで、指で左右にフリックすると回転させることができます。
こちらがデモの動画。実際の動きがお分かり頂けると思います。
アプリの開発には専門家が加わっており、実際の解剖手順をできる限り忠実に再現しているようです。
実物のカエルの代替えとして、また解剖前の練習として利用することができそうです。
このような教材として使えるアプリが増えてくると、iPadの教育現場へと普及が進むかもしれません。
タイトル |
Frog Dissection |
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カテゴリ | App Store > 教育 | ||
開発 | Emantras Inc | ||
対応機種 | iPad | ||
価格 | 350 円 |