スカイプ、iPhone向け公式アプリ「Skype 2.0」をリリース〜待望の3G回線での通話に対応

05/30/2010

スカイプが、公式のiPhone向けアプリ『Skype
』をアップデート。待望の3G回線での通話に対応しています。

これまで同社は、公式アプリで通話をWi-Fi接続のみに制限してきましたが、今回のアップデートでそれを解除。3Gネットワークの圏内であれば、どこでもスカイプの通話が行えます。

VoIP(Voice Over
IP)は、一般の電話回線ではなく、データ通信網(インターネット)を利用して音声・映像による通話を可能にする技術で、通話料を大幅に削減、または無料
にすることができます。

なかでもスカイプは、VoIPサービスプロバイダのなかでも世界最大のユーザを擁し、日本でも個人での利用、企業へ
の導入が広がっています。

ユーザー待望の3G回線への対応ですが、

携帯ネットワーク回線経由のSkype同士の発着信は、少なくとも2010年8月まで無料

とあり、その後は「モバイルプラン」という形で有料のサービスとなるようです。

ユーザー間の通話は無料というのがSkypeの魅力であり、3G回線上のみとはいえ、残念な決定といわざるをえません。

スカイプもそのあたりは理解しているようで、”少なくとも8月まで無料”、という微妙な表現を使い、ユーザーの反応見極めて方針を変更することを匂わせています。

iPhoneの次期モデル発売と共にリリースが予想される「iPhone OS 4.0」では、複数のアプリの切替えに対応するため、Skypeを起動したままで着信用に待機させることが実現する可能性もあります。

利便性が向上し、Skypeユーザーが飛躍的に増えることも考えられるだけに、「モバイルプラン」の価格設定がどのようになるのか、気になるところです。

その一方で、今回のアップデートにより、固定電話、とくに海外へ(または海外から)の通話が格安になるというSkypeのメリットを3G回線でも享受できるようになったことは、大きな前進であることは間違いありません。