色覚異常(色盲)は、先天性または加齢や病気によって色の判読が困難になる症状をさします。
さまざまタイプがあるようですが、中でも赤系統や緑系統の色の識別がしずらくなるものが多いようです。
『Color Blind Aid
』は、iPhoneをかざすと、リアルタイムで赤色・緑色のもに対して色を補い、色の判別を助けてくれるAR(拡張現実)アプリです。
この症状のないひとにはその不便さがなかなか分からないので、症状をシミュレートする『配色』というアプリで、実際の見え方のサンプルを作成しました。左が元の画像(右が『配色
』で加工したもの)。
このように、赤いトマトと緑のピーマンがほとんど見分けがつかないことがお分かり頂けると思います(症状は様々なタイプがあり、これはその一例のシミュレーションです)。
『Color Blind Aid
』は、iPhoneのカメラから画像をリアルタイムで分析し、赤いものには青、緑のものには黄色のレイヤーを明滅させて表示し、赤緑の識別を助けてくれます。
照明などによってカメラを通した色が変化するため、画面下のスライドで赤・緑それぞれの感度を調節することが必要です。
こちらはiPhoneの画面で試してみたところ。
感度の調節によって、オレンジなどの近似した色も認識されているのがわかります。
iPhoneのハードウェアやSDK (ソフトウェア開発キット)の制限もあり、現状では動作が緩慢で実用レベルには達していないかもしれません。
しかしながら、iPhoneとARを使って日常の不便なところを改善するこうした試みは、評価に値するのではないでしょうか。
ユーザーのフィードバックを元に改良を加え、より実用的なアプリになっていくことを期待したいと思います。
タイトル | Color Blind Aid |
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カテゴリ | App Store > メディカル | ||
開発 | iDisrupt.com | ||
対応機種 | iPhone | ||
価格 | 600 円 |