iPhone対抗馬の本命!?〜「Palm Pre」の実機を触ってみました

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WWDC09に向けてサンフランシスコ入りした本日6月6日は、ちょうど”iPhoneの対抗馬”との前評判の「Palm Pre」の発売日ということで、”敵陣”を偵察すべく、WWDC会場近くにあるSprintのショップで実機を触ってみました。

米国では、AT&TがiPhone 3Gを、SprintがPlam Preを独占販売しています。

発売前から話題になっている機種ということもあり、朝8時のショップ開店時には30人くらいの列ができ、この店舗で用意していた55台が午前中に売り切れたそうです。

店内には触って試すことができる実機が3台置かれていましたが、人気が高く順番がなかなか回ってこないので、店員の方が使っていた端末をみせてもらいました。

全体的に丸みを帯びたデザインで、スライド式のキーボードを閉じた状態では、ホームボタン(?)ひとつだけとなって、iPhoneと似ているような気もします。

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スライドさせてキーボードを出してみたところ。

この写真では分かりにくいのですが、少し湾曲した感じでスライドするようになっています。

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かなり小さいながらもQWERTYキーボードを搭載。

この手の小さいキーボードを装備したスマートフォンを使ったことがないので、なんとも言えないのですが、メールを打つ用途に限って言えば、iPhone 3Gのソフトキーボードより使いやすいかもしれません。

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アプリケーションを起動したり、動画の再生をしてみましたが、一部サイトで言われているような”反応の鈍さ”は特に感じませんでした。

キーボードを搭載しているものの、基本的な操作はiPhone同様にタッチパネルで行えます。

iPhoneユーザーから見て羨ましい機能としては、複数のアプリを同時に起動・使用することができる点です。

アプリを使用中にホームボタンを押すと下の写真のように画面が縮小された表示になり、左右にスワイプすることで、アプリを切り替えることができます。

どこかで見たことがあると思ったら、これってiPhoneのSafariのタブ切換えとまったく同じインターフェイスではありませんか。

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店内に置かれているフライヤーには、競合する3つの他社製品との比較表が載っていました。

当然ながら「Palm Pre」が圧勝という結果になっていますが、”Superior User Interface (優れたUI)”、といった抽象的な項目もあり、説得力がありません。

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同じく価格面での優位性もアピールしていますが、こちらでの料金体系はよく分からないので妥当な比較かどうか判断できませんでした。

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iPhone 3Gの発売から約1年後の発売となる「Palm Pre」は、ジャンケンで言えば”後出し”となるわけで、iPhoneの研究をしたきたはずです。

しかしながら、アプリの切換えや方法やフリックした時のバウンスなど、どうしてもiPhoneのマネのように見えてしまい、ハードも写真で見ていたような美しいデバイスというよりチープな印象すらします。

iPhoneは既に40,000本のアプリがあるのに対し、Palm Preは現在12個しかないことからみても、思ったほどの実力ではは無かったのかもしれません。