Apple製品のサードパーティ製交換部品を販売するiFixit社が、発売されたばかりの「iPhone 3G S」に対して、恒例の「分解写真」を公開しています。
米国の会社であるiFixit社はApple製品の分解をいち早く行うことで知られ、より早く分解写真を公開するため、iPhone 3Gの際はニュージーランド、今回のiPhone 3G Sではイギリスまで出向いて作業を行っています。
iPhone 3G Sのパッケージとその内容。イギリスではこのようなACアダプターが付属するようです。
分解の手順はiPhone 3Gとほぼ同じで、Dockコネクター横のネジ2つを外し、液晶部分を吸盤で持ち上げます。
EMIシールドを外すと、ロジックボードが現れます。
アップルのマークがついるのがサムソン製のARMプロセッサ(S5PC100)。フラッシュメモリは東芝製であることが分かります。
プロセッサーのスペックによると、最高833MHzで動作し、720P・30fpsでの録画と再生が可能。
iPhone 3G Sは、バッテリーや発熱などの理由からか、600MHzにクロックダウンして駆動しているといわれています。
iPhone 3Gよりも高速プロセサーを採用しつつ、より長時間の使用時間を実現しているバッテリー容量は、たった6%増の1219mAh。 プロセッサーや部品の省電力化が進んだということかもしれません。
バッテリーのケーブルはボードに直づけ(ハンダ)ではないため、自己責任交換派の方には嬉しい仕様です。
iFixit社による分解写真の公開は、同社のよい宣伝になっていることはもちろんですが、その情熱には感心させられます。より詳細なステップはコチラを参照してください。
通常の流れ(?)からすると、iSuppli社がより詳細なパーツの分析を行い、製造コストの見積結果を発表すること予想されます。
電子コンパス、カメラ、プロセッサーなど、パーツの構成がiPhone 3Gから変わっているなか、どこまでコストを抑えているかが気になるところです。