【レビュー】クリエイター向けにiPhone SDKを解説した『ユメみるiPhone』

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ワークスコーポレーションより発売されたiPhone SDKの解説書、『ユメみるiPhone―クリエイターのためのiPhone SDKプログラミング
』をレビュー用に頂きました。

プログラマー向けの他のSDK解説書と異なり、とにかくiPhoneで面白いアプリを作りたいと思っているクリエイターを対象としています。

本書は「習うより慣れろ」「コードは最小限に」「”シンプル”だけど”面白い”を大切に」をポリシーに、プログラミングの経験の浅いひとが、まずSDKに触ってアプリ開発の全体像を掴み、少ないコードで作る面白いアプリを実例に解説されています。


目次:

1. Introduction
2. 開発環境
3. Hello World – 最初のiPhoneアプリケーション
4. iDrum – より本格的なiPhoneアプリケーション
5. SoundCosmo – 画面描画とマルチタッチ
6. SoundCosmo – 加速度センサーと3次元音響
7. weShake – ネットワーク通信を使ったアプリケーションの開発
8. weShake2 – GPSを使ったアプリケーション

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サンプル・プログムには、サウンド、マルチタッチ、加速度センサー、ネットワーク、GPSといった、iPhoneらしいインタラクティブなアプリに必要な機能が盛り込まれています。

また、他の解説書よりも平易な文章と豊富なイラストで、より読みやすく構成されているような印象を受けました。

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読みやすい反面、Objective-Cの解説が最小限に抑えられているため、本格的にアプリの開発をするには本書の他に『詳解 Objective-C 2.0
』などのレファレンスが必要になると思います。

また巻末の、著者とiPhoneのアプリで成功している開発者(『PocketGuitar』の笠谷直也氏、『Re<ords』のAges5&up氏、『ToyCamera』の深津貴之氏)との対談が充実していて面白かったです(ここだけでも立ち読みする価値あり)。

バリバリのブログラマーでは無い方、他のiPhone SDK解説書が難しく感じた方や、既にアプリのアイデアがあってとにかく始めたい方にはちょうど良い入門書ではないでしょうか。

製品名 ユメみるiPhone―クリエイターのためのiPhone SDKプログラミング
著者 徳井 直生
出版社 ワークスコーポレーション
価格 3,465円(税込)