よく晴れて初夏を思わせるような暑い日でしたが、母の日ということもあり、歩行者天国となったアップルストア前の通りは多くの人で賑わっていました。
iPhoneで撮影した写真のみでコンテストを行うというのは初の試みだそうで、会場となった3Gシアター(収容人数約180人)はほぼ満席。来場者の約9割がiPhoneユーザーでした。
アップルストアより賞品として、大賞は数万円相当のヘッドフォン、副賞にはiPhoneのケースが贈られます。
コンテストの前に、iPhone向けのカメラ・アプリの開発者、fladdict氏によるトークショーが行われました。
『ToyCamera
』のコンセプトについては、撮影に集中できるようあえて機能を絞っていること、本物のトイカメラのように偶然性を持たせたこと、などについて説明。”写真を加工するより、気軽に楽しむことを優先するアプリにしたかった”とのこと。
また、開発にあたっては事前にコンセプトを作り上げ、もし開発途中で目指したコンセプトからブレてしまったら、”たとえよく売れたとしても成功したとは思わない”、ともコメント。
彼のアプリが多くのiPhoneユーザーに指示されるのは、こういったポリシーの元に開発されているからかもしれません。
また、iPhoneアプリ以外の活動として、Flashを用いた写真をミニチュア写真風に加工する「チルトシフト」のツールを紹介。
こちらはMac/PCのブラウザから無料で利用することができます。
続いて本題のフォトコンテストが始まりました。
事前登録した参加者にコンテストで、iPhoneで撮影した写真をそれぞれ10枚までエントリーすることができます。
審査員はfladdict氏と、iPhoneの写真展などを開催されている鈴木氏(Super minimum Creative)。
来場者からの投票に、お二人の審査員ポイントを追加して優勝者を決定するという方法がとられました。
写真は参加者ごとにスライドショーで鑑賞。
日常のひとコマを撮影した写真がほとんどでしたが、なかにはバナナに目をつけたというクリエイティブなものもありました。
また、美しい夕日(もしくは朝日?)を撮った写真なども。
審査委員のfladdict氏が選んだ「ToyCamera」賞は、『QuadCamera
』でひとの表情の変化をとらえた写真が受賞。
副賞に決まった方の作品から。空や虹の写真が印象的でした。
見事大賞を受賞した方の作品。
”光”をうまく使ったハイコントラストな写真が、審査員からも評価されたようです。
App Storeでカメラ系のアプリが人気ですが、あらためてユーザーの皆さんがiPhoneのカメラでの撮影を楽しんでいることに気付かされたイベントでした。
また、このイベントの開催を記念して、『ToyCamera
』を115円で販売するセールを2日間限りで行っています。ぜひこの機会をお見逃しなく。