2009年1月6日午前9時(日本時間7日午前2時)より、Macworld Expo 2009のキックオフとなる「Keynote(基調講演)」が行われました。
会場で撮影した画像とともに講演のハイライトをレポートします。
【お断り】一般のチケットで入場したため、ステージから距離があり、さらに人の頭が入るなど、写真が多少見づらくなっています。
既に伝えられているとおり、今回はスティーブ・ジョブスに代わり、フィル・シラーが壇上に現れました。
新製品とサービスの発表の前に、まずはApple Store (リアルストア)が好調なことを披露。1週間に340万人が訪れているそうです。
そして2008年も引き続きMacの販売が好調。1,000万台一歩手前の970万台も売れたとのこと。
PC業界と比べてもいかに好調だったかが判ります。新製品の投入が相次いだラップトップの伸びが貢献しているようです。
新製品の発表は「iLife ’09」から。
「iPhoto」に、顔認識のFaces、ジオタグを利用するPalces、Facebook&Flickerとの連携、といった新しい機能が追加されます。
「Faces」は画像認識で写真に写っている顔が誰のものかを判断、ライブラリから特定の人物の写真だけ取り出すことができます。
最初に何枚かの写真で人を覚えさせると、あとは自動的に認識・振り分けが行われます。
「GPS Geotagging」は、iPhoneなどのGPS機能付きの携帯やカメラで撮った写真から場所を特定し、地図上に表示してくれる機能です。
位置情報がない写真には、後からマニュアル(手動)で情報を追加することも可能です。
スライドショーもテンプレートを使うとプロの様な作品を簡単に作ることができます。
また、スライドショーはiTunes経由でiPhone・iPod touchに取り込むことが可能です。
続いては「iMove ’09」の新機能について。
様々な機能が追加されていますが、動画の切り取りやマージを正確に行える「Precision editor」や、手持ちなどでブレた動画を補正する「Video stabilization」
特に「Video stabilization」は、デモを見る限りかなり効き目があるようにみえます。
手持ちのビデオカメラで撮影し、見ているだけで酔ってしまうような動画も、これを使えばブレを抑えることができそうです。
「GrageBand’09」には、楽器の演奏を学ぶことができる”レッスン”機能を追加。
画面を見ながら、ギター、キーボードの弾き方を覚えることができます。
なかでも面白いのが、実在のアーティストが演奏の方法を教えてくれる”Airtist Lessons”という機能。
ギターではスティングを始めとするアーティストが、自分の曲でのギター演奏はもちろん、曲が生まれた背景などについても語ってくれるようです。
キーボードでは、ノラ・ジョーンズなどの有名アーティストがレッスンを提供。
“Artist Lessons”は有料で提供され、1レッスンあたり$4.99(600円程度?)で購入することができます。
「iLife’09」は$99で販売され、新しいMacを購入すると無料、アップグレードは$79となります。
製品の出荷は1月下旬に始まるようです。