基調講演レポートの最後は、”番外編”として年を追う毎に難しくなっていた会場入りをするまでの様子をお伝えします。
個人的な奮闘記(?)なので、Mac・iPhoneの新情報は含まれていないことをお断りしておきます。
サイト名に”iPhone”が含まれていなかった頃から、永くおつきあい頂いている読者の方々はご存じだと思いますが、Macworld Expoの現地レポートは昨年に続き2回目となります。
今回は大きな新製品の噂もなく、スティーブ・ジョブスが基調講演を行わないと事前に発表されるなど、正直サンフランシスコ行きをかなり迷っていました。
しかしながら私の場合、”昨年の失敗へのリベンジ”、という果たさなければならない課題があり、ギリギリになって現地レポートを決定。燃油サーチャージ代に目をまるくしながらも、航空券とホテルの予約を済ませました。
前日に現地入りするという昨年の失敗を反省し、今年は3日前の1月3日にSFに到着。会場入りに必要なバッジの取得などを済ませ、余裕を持って並ぶことができました。
昨年は朝5時に並んで会場入りできずに悔しい思いをしたため、今回は午前1時過ぎから並ぶことにしました。
基調講演の前日は、それまでの晴天・温暖な気候が一変し、小雨が降っていました。雨は夕方に上がったものの、気温はグッと下がって厳しい寒さが戻っていました。
前日の午後5時半に会場となる”Moscone West“前をチェックしたところ、すでに3人並んでいました。
想定内だったので安心し、ホテルに戻って仮眠。午前1時過ぎに会場に向かうと、列は約30人ほどに増えていました。
長時間の苦行の耐えるため、折りたたみのイスを用意するひとが多くいました。中にはテントを設営するひとも。
基調講演でのニュースを流すための中継車がすでに5台ほど会場に横付けされていました。
夜中かから並んでいる人々にインタービューを始めるクルーいて、私の前に並んでいたスイスからやってきた青年も取材を受けていました。
気温はどんどん下がり続け、コンクリートの歩道に座っていられなくなりました。
午前5時過ぎには近隣のスタバがオープン。暖かい飲み物、食料、トイレが確保され少し快適になりました。それまでゆっくりと伸びていた列に、このころから急にひとが増えてきた気がします。
午前7時に1階ホールに誘導され、やっと寒さから解放されました。
床に座り込んで会場入りを待つ先頭集団。
熱烈なAppleファンばかりのはずが、なぜかWindowsマシン取り出すひとがいて(写真には少ししか写ってませんが)、周囲からブーイングされていたのが印象的でした。
開場時間が近づくと、2階の通路へ誘導されてスタンバイします。
アップルか主催者と思われるカメラマンがiPhoneを掲げるように呼びかけたところ。iPhoneの所有率が高いのは当然ですね。
基調講演開始まで10分を切ったところで、やっと開場がある3階への誘導が始まります。
昨年あまりに多くの観衆が殺到し、エスカレーターが停止するというハプニングがあったので、警備員が慎重に誘導していました。
一般席ではほぼ最前列に座ることができましたが、それでも会場の真ん中より少し前といったところ。
VIP、プラチナチケット、メディア用の席が前方のかなりの部分を占めているためです。
レポート1〜4を読んで頂くと分かりますが、持って行った望遠レンズでは十分届かず、また会場も暗いため撮影には苦労しました。
そんなこんなで、”Keynoteを生で観る”という目的は一応達成できました。
予想されたとおり、目玉となるような新製品の発表はありませんでしたが、Macworld Expo最後のAppleのKeynoteを観ることができ、よい経験になったと思います。