Geocaching(ジオキャッシング)』というゲームをご存知でしょうか?
地球(Geo)規模で行われている宝探しのようなゲームで、他のプレーヤーによって隠された(Cache)宝をGPSを使って探し出すというものです。
探し出す「宝」は”Cache(キャッシュ)”と呼ばれ、通常高価なものではなく、キーホルダーや小物がタッパー(プラスチック製の容器)に入ったものです。何かを手に入れることが目的ではなく、探し出すこと自体を楽しむレクリエーションです。
これまでジオキャッシングを楽しむためには、高価なGPSレシーバー、地図、コンパスなどが必要でしたが、今日のアプリ「Geocaching®」を使うと、iPhone 3Gひとつで参加することができます。
ジオキャッシングとは?
Wikipediaによると、ジオキャッシングの愛好家は世界に100万人以上、キャッシュ(=宝)の数は52万個以上あるそうです。歴史は意外に浅く、2000年にアメリカで始まり、世界中に広まったようです。
ジオキャッシングのオフィシャルサイトが、キャッシュのデータベース、発見したプレーヤーのログなどを管理。登録すると、参加履歴や新しいキャッシュの登録などができます。
ジオキャッシングの醍醐味は、隠されたものを探し当てるというワクワク感はもちろんのこと、キャッシュを隠したプレーヤーや同じキャッシュを発見した他のプレーヤーと時間を超えて繋がる感覚を持てることです。
よくまとめられた解説・体験記があるので、それを読んでもらった方が分かりやすいかもしれません。
ジオキャッシングのルール
ジオキャッシングを楽しむルール・手順はいたって簡単で、
- 目的とするキャッシュを決めて探し出す。
- キャッシュの中にログブックと呼ばれるノートがあるので、日付やメッセージを書き込む。
- キャッシュの中からアイテムをひとつゲットし(キャッシュ・アウト)、代わりにそれと同程度の価値または高価な何かを入れておく(キャッシュ・イン)
- キャッシュを元の場所に戻す。
- 公式サイトのログに書き込む
といったものです。(他にも細かいルールがあると思いますが)
参加者全員で楽しむゲームなので、キャッシュを設置した人への敬意や、後から探しにくる他のプレーヤーへの気遣いを忘れないようにしましょう。
キャッシュ(=宝)を探しにいこう!
とにかく実際にキャッシュを探してみることが、楽しさを実感する近道と思い、iPhoneを持って近くのキャッシュを探しに行ってきました。
外に出て『 Geocaching
』を起動、”Search for Neaby Geocaches”をタップすると、周辺のキャッシュを近い順に表示します。近所にたんくさんのキャッシュがあり、少し驚きました。
リストのトップに出た”Chiba Marine Stadium(千葉マリンスタジアム)”を選択しました。
キャッシュの詳細画面では、緯度・経度に加え、発見の難易度、起伏、サイズなどの情報が表示されます。一番上の”GCQP86”は、このキャッシュに付けられたユニークな番号です。
”Description”をタップすると、キャッシュを設置したプレーヤーによる説明を見ることができます。
“Navigate“ボタンを押すと、コンパスがが表示されます。本来GPSは方角を感知できませんが、観測した地点間から方向を調べるようです。
画面の真上が自分の進んでいる方向。赤の矢印がキャッシュのある方角です。立ち止まると正確に表示されないので、歩きながら確認しましょう。
設定画面でメートル/マイルの切り替えが出来ますが、なぜコンパスだけマイル表示のままでした。
コンパスを頼りに距離を縮めていきます。キャッシュの近くまでは割と簡単にたどり着くことができました。
『 Geocaching
』の”Map”をタップし、マップアプリで位置を確認してみました。赤いピンがキャッシュの位置。青い丸が自分の位置です。
難しいのはこれからで、すぐ近くにあるはずなのに、どこにあるのか検討がつきません。しばらく探して諦めようかと思った時に、”Hint”という項目があるのに気がつきました。
”タンクの土台”というヒントのおかげで無事キャッシュを発見! タッパーを開けて中身を確認してみました。
10個くらいの様々な小物と、ログブッックがありました。ログブックには3年前にキャッシュを隠した人からのメッセージが。 TFTC!!(=Thanks For The Cache)
すっかり味をしめて(?)、もうひとつキャッシュを探しに行きました。
なんと今度は橋の上。Spoiler(=ネタばらし)になるといけないので詳しくは書きませんが、スゴイ隠し場所を考えたものです。そして、ここからの眺め、特に夕日は最高にキレイです。
日本国内でも1,000個以上のキャッシュがあるそうなので、意外と近所にあるかもしれません。
このアプリを購入しなくても、Geocachingの公式サイトにユーザー登録(無料)すると、Googleマップで場所を確認できます。(Home > Hide&Seek Cache > Seach with Google Maps)
お試しあれ!
まとめ
初めてプレイしたジオキャッシングですが、マイブーム(?)になりそうな楽しさです。
探している時のワクワク感と発見したときの喜びはもちろん、身近なところにキャッシュがあったりするのも意外性があります。2個目のキャッシュが隠された橋の上など、何も知らずに今まで何度も渡っていました。
また、GPS、通信、地図、の全てを備えたiPhone 3Gは、ジオキャッシングに最適なデバイスかもしれません。少し値が張りますが、価格以上に遊べるアプリだと思いました。
Geocaching®
ナビゲーション:119.5 MB
価格:無料
開発:Groundspeak Inc.