普通の携帯にあって「iPhone 3G」にない12の機能とその対処方法

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iPhone 3G」についてネット上で”売れる・売れない”の議論・意見をよく見かけますが、”売れない(または、買わない)”とする側の理由として挙げられるのは、「iPhone 3G には○○機能がついていないから」、といったものです。

それらの機能とそれに対する対処・回避方法は無いか考えてみました。

 

その1 ワンセグ・TV

最近ではほとんどの携帯電話に搭載されているため、そんな基本的な機能すら付いてない「iPhone 3G」はダメ、という意見があります。

iPhone は、とても使い易いブラウザ「Safari」、YouTube音楽ポッドキャスト、などがあるので暇を持て余すことがなく、ワンセグが無くてもあまり問題にならないかもしれません。

それでも、”TVを観たい”、という場合はPC/Macから iPhone にTV番組をストリーミングするという方法があります。

Macで録画した番組をiPhoneへのストリーミングができるTVキャプチャーユニット「EyeTV 250 Plus」のような製品や、無料のPC用アプリケーション「OrbLive」を使うとライブのTVもiPhone から視聴することが可能です。

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その2 Bluetooth で音楽が聴けない

Bluetooth対応の携帯が増え、ワイヤレスで音楽を楽しむ人も多くなっているようです。iPhone もBluetoothに対応していますが、ハンドセット(電話)のプロファイルにしか対応しておらず、音楽を聴くことができません。

技術的・コスト的にそれほど難しくないはずですが、なぜかAppleは「iPhone 3G」でもこの点を改良していません。

これについては、Dockコネクタに対応したBluetooth アダプタを使うことで、ワイヤレスで音楽を聴けるようにできます。(iPhone 3Gへの対応は未確認)

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その3 コピー&ペーストができない

これに関しても発売当初から改善の声が多く聞かれますが、1年経った今も改善されていません。

ブックマークレットを使った試みや、特定のアプリケーション内では実現している例がありますが、OSレベルで対応しない限り価値は限定されてしまいます。

マルチタッチを使ったコピー&ペーストの方法については、よく考えられたアイデアがYouTubeで紹介されていました。このままAppleが採用してくれると嬉しいのですが。

 

その4 ストラップホールがない

ストラップが日本特有の文化なのか、iPhone 3G にはストラップホールがありません。高価なモノなので落下防止にストラップをつけて使用したいと思うのは当然です。

iPod touch ではその辺りのニーズを理解したメーカーがストラップホール付きのケースを販売しています。「iPhone 3G」でも、日本の需要を良く理解している国内のメーカーに期待したいところです。

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その5 ソフトキーボードが入力しづらい

ソフトキーボードは音によるフィードバックがあるものの、指でキーの凹凸を探ることができないため、携帯に慣れている人はには使いづらいかもしれません。

そいういった問題を解決する面白い製品がありました。対応しているのは英語キーボードのみですが、需要次第では日本向けも販売されるかもしれません。

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その6 お財布ケータイ

財布にスイカを入れていて問題ないので、お財布ケータイは使ったことがありません。

どうしても携帯電話で、という方はネタフルさん他で紹介されていた製品という手もあります。iphone_suica_case.jpg

余裕のあるシリコンケースなら背面にカードを入れられそうですが、「iPhone 3G」はバックパネルがカーブしているので難しいかもしれません。

 

その7 カメラの機能が貧弱

iPhone 3G」を購入したひとの多くが、シャッターボタン以外に何もないカメラに驚くかもしれません。

オートフォーカスや光学ズームなど、ハードの改良が必要な機能は諦めるしかありませんが、ある程度の機能は『Snapture』のような 3rd Party製のアプリで補うことができそうです。

 

その8 マクロ撮影・望遠ができない

望遠はまだしも、無いと不便なのがマクロ機能です。iPhoneにも使える携帯電話用マクロレンズがあるようなので、是非ためしてみたいと思います。

望遠レンズは iPhone 用に下の写真のような製品が販売されています。そこまでして iPhone で撮らなくてもいい気もしますが。

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その9 バーコードリーダがついてない

これも『iMatrix』のようなアプリで対応することが可能です。問題はカメラにマクロ機能が無いため、小さなQRコードは読み取ることができないところです。

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その10 動画の録画に非対応

先日取り上げたアプリ『iPhone Video Recorder』で動画の録画が可能なことはお伝えしました。

他にも同様のアプリがいくつか開発されており、「App Store」で販売・ダウンロードできるようになる可能性が高いと思われます。

 

その11 絵文字・デコメが使えない

アップル、ソフトバンクのいずれも対応のために動くとは想像し難いので、これも3rd Partyに期待することになります。

iPhone 3G」が国内でどの程度売れるかにもよりますが、有料でも使いたいユーザが数多くいることが予想されます。

 

その12 自分で電池交換ができない

海外でのiPhone 発売後に、スペックよりも電池の持ちが悪い、とのクレームが多くあったそうです。音楽を聴きながらネットサーフィンをするといった、同時にいくつも作業をすると、当然ながら電池の減りも早くなります。

iPod touch を9ヶ月、iPhone を半年使っていますが、あまり電池のヘタリは感じません。交換が必要になった場合は、代替機の貸出し等のサービスがあるのでは?と予想しています。

iPhoneのバッテリーは、毎日充電するのであれば十分持つだけの容量があると思いますが、不安を感じる場合は携帯バッテーリーの併用をオススメします。

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おまけ 分厚い説明書

他の携帯電話にあってiPhone にないもの。 一番特徴的なのは説明書かもしれません。

ソフトバンクが「iPhone 3G」に説明書を付ける可能性はありますが、初代「iPhone」には説明書が付属していませんでした。

”スマートフォン”といえば、機能・使い方がが複雑で分厚いマニュアルが用意されるのが普通ですが、”使い易さを追求した iPhone に説明書はいらない”、というAppleの自信の現われかもしれません。

初代が発売されてから1年。iPhone はファームウェアのバージョンアップを繰り返し、改善・機能追加をしてきました。不具合の修正以外アップデートを行わず販売したらそのまま、というほとんどの携帯電話とは一線を画しています。

iPhone は現時点の機能で評価すべきではなく、プラットフォームのポテンシャルに期待し、成長を見守っていく携帯ではないでしょうか?