米国内での乗継ぎで機体が故障するというトラブルがあり、予定より5時間遅れてKeynote(基調講演)前夜、14日20時過ぎに現地入りしました。
スティーブ・ジョブスを観ることができるKeynoteは、新製品の発表で注目を集めると同時に世界中からベンダー、報道関係者、熱狂的なファンが集まる巨大な”Macworld Expo”をキックオフする重要なイベントでもあります。
ここでKeynoteについて少し説明しておきます。
Keynoteに参加するには、以下の3つのうちいずれかのパスが必要になります。
- プレス(報道関係者)パス
- ほとんどすべてのイベントに参加出来るプレミアムパス・スーパー($1,700~)
- 一部のイベントのみ参加できるパス($300~)
このうちKeynoteの席が確保されるのは1と2のみで、3のパスは先着順となります。つまり報道関係でなく、20万円近くするパスを買えない場合は朝早くから並ばなけらばなりません。
パスを手に入れる
$1,700を払う余裕がなかったので、2番目に安い”Users Conference”を事前に予約。パスは郵送されないので現地で受取る手はずになっていました。
ここで問題が発生。
15日午前9時からの始まるKeynoteのために並ぶには、あらかじめパスを用意しておかなければなりません。前日に現地入りしたものの、会場に到着した時には既にパスの受け渡しカウンターは終了。飛行機の遅れで間に合いませんでした。
近くにいたスタッフに聞くと、翌朝6:45から受け渡しを再開するとのこと。パスの受け渡しに並んでから、Keynoteの列に並んぶことになります。それでは先着順の席がなくなってしまうかもしれません。
なんとかしてパスをもらえないかと、そのスタッフに、”飛行機が遅れた”、”Keynoteを観るために日本から来た”と交渉(というか泣きついた)。すると、”例外として処理”してもらえることになり、パスをもらうことができました。忙しい中、話を聞いて対応してくれたやさしいスタッフの方に感謝。
Keynote会場には徹夜組みが
会場は”Moscone West”というイベントホール。入り口前では、前日20時過ぎの時点で15人程度の列が出来ていました。寝袋やダンボール、大型のキャンプ用テントなど、それぞれ朝晩の冷え込みに備えて防寒対策をしているようです。
一番先頭の人に聞くと、午後1時から並んでいるとのこと。翌朝9時の開催まで、なんと20時間も並ぶことになります。
”日本でiPod touch のサイトを運営している”とを話すと、彼の自慢の「iPod touch」を持ってポーズをとってくれました。
毎年来ているというひとによると、朝6時には並んだほうがいいとのこと。チェックインも済ませていないので、とりあえずホテルへ向い翌朝出直すことにしました。しかし、この情報を信じたことが後に悲劇をもたらすことに。。。 (つづく)