「iPod touch」の発売当初、”Bluetoothが搭載されいる”との噂が流れました。
Wi-Fi で無線ネット接続+Bluetooth ワイヤレスヘッドフォンで、”完全ワイヤレス環境!”という夢を膨らませた人も少なからずいたと思います。 その後、”Bluetooth 搭載”はただの噂と判明。 またひとつ”兄貴分である「iPhone」”と差をつけれた格好となりました。
夢を捨てきれずにDock接続タイプのBluetoothアダプタを物色しましたが、「iPod touch」に対応していなかったり、色がホワイトのみで合わない、などしっくりくるものがありませんでした。ところが先月27日、サンワダイレクトさんよりぴったりの製品が発売されたので試してみました。
Bluetooth とは?
簡単にいってしまうとBluetoothは、比較的近くにあるデバイス同士を繋ぐコードの代わりになる無線技術です。イメージとしては赤外線通信の無線版、といった感じでしょうか。
携帯電話、キーボード、マウス、など様々な用途がありますが、一番よく見かけるのはワイヤレスヘッドフォンです。海外では広く普及していますが、国内では最近になって搭載した携帯電話の機種が増えてくるなど、まだこれからといったところです。
今回入手したのは、「iPod touch」のDockコネクタに挿して使う”Bluetooth アダプタ”で、別売りの”Bluetooth対応ヘッドフォン“と組み合わせて使用します。
現在売られているBluetooth規格のヘッドフォンなら使えると思いますが、いちおう事前に仕様(プロファイルやパスコード)を確認してから購入されることをおすすめします。私は「モトローラ S9」を購入し問題なく使えていますが、アダプタとの動作確認がされているサンワダイレクトさんの対応ヘッドフォンなら安心です。
“しっかり”な装着感
サンワダイレクトさんからは、ブラック(MM-BTAD10BK)・ホワイト(MM-BTAD10W)の2色が発売されています。今回は「iPod touch」に合うブラックを入手しました。サイズはNanoでも使えるようデザインされているのため軽量かつコンパクトです。表面は光沢のあるプラスチックで、接続状態を示す青いインジケーター以外にボタン等は無く、すっきりとしています。
Dockコネクタへの装着感は結構”しっかり”しています。いったん差し込むと「iPod touch」と一体になり、グラついたりずれたりしません。厚さは touch 本体の3/4くらいでしょうか。装着すると画面側に若干出っ張りますが、シリコンケースを装着するとほぼフラットになりました。
設定はほとんどナシ
実は非常に簡単で説明は要らないほどです。初回のみ、Bluetooth機器同士を認識させる”ペアリング“というを設定をします。
はじめにヘッドフォンを”ペアリングモード”にし、「MM-BTAD10BK」を本体のDockコネクタに挿します。ペアリングが始まり、ヘッドフォン音声が流れはじめます。一度ペアリングをした機器同士は、次からは電源を入れるだけで自動で接続されます。
音量の調節、再生・停止、前後のトラックへの移動、などがヘッドフォンからリモートでコントロール可能です。外出時は「iPod touch」本体をカバンに入れたままで、音楽やPodcastを楽しめます。家の中でもヘッドフォンのコードに煩わされることなく視聴できるので、”身軽になった”感じがしました。
仕様上の電波の到達距離は10mですが、音声が途切れることなくつながるのは3‾5mまででしょうか。薄い壁やふすま越しなら使えますが、基本的に同じ部屋の中で使うものと思ったほうがよさそうです。
このBluetoothアダプタは「iPod touch」本体の電源を仕様します。計測した訳ではありませんが、2割程度電池の減りが早くなった印象を持ちました。
まとめ
ワイヤレスで音楽・ビデオを視聴するのは初めてでしたが、一度使うと元に戻れないくらい”快適”です。
定価の8,190円だと少し高価な感じですが、実売価格(6,000円くらい)の価値は十分にあると感じました。
次回、”後編“では、ヘッドフォン「モトローラ S9」との連携についてレポートします。
よいところ
- ワイヤレスは快適
- シンプル+簡単
- 電池への影響がすくない
- デザイン+装着感がよい
イマイチなところ
商品名: 『Bluetooth iPodオーディオアダプタ MM-BTAD10BK』
メーカー:サンワサプライ
定価: 8,190円