iFixitが、発売されたばかりの「Apple Watch Sport」を入手し、恒例の分解写真を公開しています。
分解の舞台となったのは、発売国の中で最も日付が早く変わるオーストラリアのメルボルン。
今回用意されたのは、「Apple Watch Sport 38mm」です。
まずはパッケージの内容。
ネジの類いは一切無いので、ナイフを使ってやや強引にこじ開ける必要があるようです。
ディスプレイのアセンブリを取り外したところ。
上に「Taptic Engine」、下にはバッテリーがみえます。
バッテリーは、205mAh (3.8V 0.78Whr)。
42mmは38mmよりもバッテリーが持つそうなので、これよりも大きい容量が使われてるに違いありません。
「Taptic Engine」のモジュールを取り出したところ。
バイブまたは振動を発するパーツですが、モーターによる円運動ではなく、リニア(直線)的な運動をするのが特徴です。
金色のラインが付いたこのパーツは、BluetoothおよびWi-Fiのアンテナではないか、とのこと。
しかしながら、アップルはケースをアンテナとして使う特許を申請しているそうなので、Apple Watchにも使われている可能性もありそうです。
診断ポートとの噂の部分には、確かに内側に接点があるようです。
はじめに取り外したディスプレイ・アセンブリに戻ると、ここにも小さな発見。
どうやら画面の下に環境光センサーが埋め込まれているようです。
プロセッサーを初めとする回路は、この「Apple S1」のパッケージに収めらえています。
このパッケージの周辺のケーブル類が複雑で、簡単には取り外すことができないようです。
ケースの底にまで到達すると、脈拍センサーが顔を覗かせます。
充電に使われる電磁誘導コイルは、バックパネルの中にあるようです。
iFixit恒例の、「修理のしやすさ評価」では、10ポイント中5ポイントとなっています。
サイズが小さいことや防水性を高める必要性などから、低い評価になってしまうの止むを得ないところかもしれません。
詳細な分解ステップ、解説はiFixitのサイトをどうぞ。