iPhone 6・6 Plusの気圧センサーで台風の接近を観測

iPhone 6・6 Plusには、iPhoneとしては始めて「気圧センサー」が内蔵されています。

高い山の上では空気が薄いように、標高が上がるにつれて気圧は下がるという性質があります。

よって気圧センサーを使うことで、GPSでは正確に計りにくい上下方向の移動、とくに屋内での階段の昇降といった運動の計測が可能になります。

iPhone 6・6 Plusに内蔵されている気圧センサーは、「Bosch BMP282(280)」という半導体式のもの。(source: teardown.com)

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iPhone 6・6 Plusでは、気圧センサーや加速度センサーからの情報を「M8 モーションコプロセッサー」が解析。

iOS 8で追加された「ヘルスケア」アプリで、登った階段の段数・階数を自動で計測してくれます。

下は筆者が東京タワーの展望台まで、階段で登ったときのもの(49階分)。

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また、気圧は標高の違いだけでなく、大気の動きによっても変化します。

地表面での平均的な気圧(標準大気圧)は1013.25 hPa(ヘクトパスカル)ですが、高気圧・低気圧の移動によって、気圧は刻々と変化しています。

「低気圧の王様」でもある台風はとくに気圧が低く、現在日本に接近中の台風18号は中心気圧が945hPaを記録しています(5日10時45分)。

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iPhone 6・6 Plusに内蔵されている気圧センサーの値はアプリで確認できます。

下は『Barometer++ App Store』というアプリの画面。

単位は「kPa (キロパスカル)」で表示されますが、10倍すると天気予報で使われる「hPa (ヘクトパスカル)」に変換できます。

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元々このアプリは、気圧の変化(差分)による高さを計るためのもので、画面下に気圧差を標高に変換した値が表示されます。

この値(差分)をみることで、気圧の減少、ひいては台風が接近していることも観測することができます。

台風の情報・防災情報は気象庁やテレビなどで収集しつつ、手元のiPhone 6・6 Plusで「理科の実験」的に、台風の動きを観察してみてはいかがでしょうか。

Barometer++ App Store
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価格:¥100
開発:Friends of The Web, LLC

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