ダイソンが、同社初のロボット掃除機「Dyson 360 Eye」を発表しました。
ダイソンは、独自のサイクロン技術による掃除機を販売。国内でもハイエンドの価格帯で成功しているようです。
そのダイソンが満を持してロボット掃除機の市場に投入するのが、この「Dyson 360 Eye」です。
最大の特徴は、製品名の由来にもなっている、周囲360°を把握するビジョンシステムを搭載しているところです。
これまでのロボット掃除機は現在位置を平面で計測していましたが、「360 Eye」は本体上部にあるカメラで3次元で把握。
レファレンスとなるポイントを3次元の空間で探し、三角法で現在位置をより正確に把握することができるとのこと。
その情報を元に、現在位置と掃除をする範囲を割り出しているそうです。
底面にあるカーボンファイバーブラシによって床面のゴミを搔き出します。
ブラシは本体の横幅一杯まであり、より広い範囲を一度に掃除できるとのこと。
搔き出されたゴミは、ダイソン史上最も小型のラジアルルートサイクロンにより吸引。
他社製品との比較では、吸引力の違いが一目瞭然です。
一般的なロボット掃除機は車輪を搭載していますが、「360 Eye」はベルト駆動式を採用。
ロボット掃除機の天敵である小さな段差も、問題なく乗り越えられるそうです。
また、「Dyson Link」アプリにより、iOS・Android端末からの操作にも対応。
クリーニングの開始・停止・スケジュールなどを、手元の端末から行えます。
さらに、外出先から留守中の掃除の経過もチェックできるようです。
ダイソンは過去に、ロボット掃除機の開発を行いつつも、満足できるレベルの製品ができず、製品化を断念した経緯があると聴いたことがあります。
その後も研究を継続し、やっと自身を持って市場に出せる製品ができたということでしょうか。
発売予定は2015年春で、世界に先駆けて日本で発売されるとのこと。
価格は未定ですが、現在市場を独占しているルンバより、かなり高くなりそうな予感がします。
【リンク】Dyson 360 Eye